かめかめ・かめラ
時刻表見聞録1964年10月
【5 九州】

(記 2021/12/27)

116寝台急行花盛り

 ここからは九州地方です。


鹿児島本線

 九州地方への寝台特急もありますが、寝台急行が花盛りです。まずは、新大阪から西鹿児島へのやましろ、東京から鹿児島への霧島、新大阪から熊本へのひのくに、東京から長崎・佐世保への雲仙・西海です。


列車編成


列車編成

【寝急20】やましろ:新大阪1434−0930西鹿児島(現:鹿児島中央)
【寝急02】霧島:東京1100−0647博多0657−1335鹿児島
【寝急21】ひのくに:新大阪1955−1020熊本
【寝急22】雲仙:東京1230−0937☆肥前山口0946−1144長崎
【寝急23】西海:東京1230−0937☆肥前山口0938−1057佐世保


鹿児島本線

 さらに、京都から長崎・熊本への玄海・天草、大阪から佐世保への平戸、名古屋から熊本への阿蘇などがあります。このように数多くの寝台列車があるということは需要があったのでしょうね。現在ではちょっと考えられません。


列車編成


列車編成


列車編成

【寝急24】玄海:京都2000−1216長崎
【寝急25】天草:京都2041−(筑豊本線)−1151熊本
【寝急26】平戸:大阪2142−1229佐世保
【寝急27】阿蘇:名古屋1920−1307熊本

117-119抜け番(どうして抜けたのかは謎)
120準急第2火の山・由布


鹿児島本線

 準急第2火の山があります。出発は門司港(6時08分)で終着は別府(13時13分)です。


豊肥本線

というと門司港から小倉へ行き、小倉から日豊本線を通るかと思いきや、鹿児島本線で博多・熊本を通り、豊肥本線経由で別府まで行くのです。よくこんなルートを考えます。門司港から別府まで通して乗る人はいないことでしょう。


鹿児島本線

 こちらは準急由布です。博多発(8時27分)の小倉行き(14時18分)です。


久大本線

 というと鹿児島本線を通っていけばすぐですが、実は、博多から久留米を通り、久大本線経由で大分へ、そこから北上して小倉まで行きます。不思議なルートです。博多から小倉まで乗り通す人はいないでしょう。


地図

 準急第2火の山と由布の経路を地図に示しました。普通は考えないルートですよね。

 準急第2火の山は、門司港−中津−別府なら131.9kmですが、大回りしたために197.6+148.0+12.1=357.7kmも走行することになりました。約2.7倍も走行しています。

 準急由布は、博多−小倉ならわずか68.2kmですが、大回りしたために35.7+141.5+133.0=310.2kmも走行しています。約4.5倍の距離を走ったことになります。

【準51】第2火の山:門司港0608−0931熊本0934−1313別府
【準52】由布:博多0827−0902久留米0903−1144大分1146−1418小倉
121鹿児島本線快速


鹿児島本線


鹿児島本線

 今まで快速列車は出てきませんでしたが、やっと登場しました。折尾から博多まで停車しない快速がほとんどです。福間・香椎・吉塚に停車する快速は1日2本しかありません。この時代は快速列車が少ないので貴重です。
122準急ひまわり(循環列車+α)


日豊本線

 準急ひまわりです。8時44分に大分を出発します。さて、どこへ行くのでしょうか? 小倉で分離し、一方は門司港駅が終点です。もう一方は、、、、、


鹿児島本線

 小倉から鹿児島本線を南下し博多を越えて熊本まで行くようです。


豊肥本線

 熊本が終点ではありません。豊肥本線で大分に戻ります。そして大分を越えて別府が終点です。


地図

 大分発別府行きではあるのですが、グルッと一周して大分別府間は二度走るという準急ひまわりでした。これも乗り通す人はいないでしょうね。

 大分−別府間は12.1kmにすぎません。しかし準急ひまわりは、133.0+186.6+148.0+12.1=479.7kmもの距離を走行しています。約39.6倍です。

【準53】ひまわり:大分0844−1104☆小倉1110−1211博多1213−1411熊本1424−1738大分1739−1802別府
(−−−☆小倉1111−1125門司港)
123準急ゆのか(循環列車)


鹿児島本線
 準急ゆのかは博多発で博多行きの循環列車です。


久大本線

 久留米からは久大本線経由で大分へ向かいます。


日豊本線

 大分からは日豊本線を北上して小倉までいき、鹿児島本線で博多へ戻ります。(なお杵築発が7144となっているのは1744の誤植です)


地図

 ちょうどぴったり一周です。これも当然ですが、乗り通す乗客はいないでしょうね。

【準54】ゆのか:博多1341−1414久留米1415−1656大分1659−1934小倉1939−2042博多
124急行フェニックスの大冒険


日豊本線

 宮崎発の急行フェニックスです。行き先は西鹿児島(現:鹿児島中央)。ということは日豊本線を下っていけばすぐだ、と思いきや、、、、、、反対に日豊本線を上っていきます。どこまでいくのでしょうか?


日豊本線

 延岡・佐伯を過ぎ、豊肥本線や久大本線が分岐している大分は、、、、、大分も過ぎ、小倉まで北上しました。(小倉発1010とあるのは1510の誤植です)


鹿児島本線

 小倉からは進行方向を変えて鹿児島本線を下ります。博多・熊本を過ぎて、、、、、、


鹿児島本線

 さらに南下して、八代・水俣・川内(「内川」になってる!)を通り、西鹿児島へやっと到着します。


地図

 宮崎から西鹿児島までは日豊本線を素直に行けば、急行で1時間20分ほどですが、小倉を回ったために急行フェニックスでは、12時間31分かかりました。始発から終点まで乗り通す人はいないと思いますが、間違えて乗ってしまった人はいなかったのでしょうか。ちょっと心配です。

 宮崎−都城−西鹿児島は125.9kmです。急行フェニックスは、340.0+385.3=725.3kmもの距離を走行しています。約5.8倍を走ったことになります。

【急16】フェニックス:宮崎0905−1242大分1245−1505小倉1510−1612博多1615−1808熊本2136西鹿児島(現:鹿児島中央)
125準急西九州


長崎本線・佐世保線

 準急西九州という列車があります。長崎(14時28分)・佐世保(15時10分)発です。肥前山口で併結されます。肥前山口で併結や分離する列車は多いですね。


九大本線

 鳥栖から久留米までは鹿児島本線、そして久留米からは九大本線に入ります。大分からは日豊本線で別府に到着します。


地図

 地図でみると、「西九州」というより「北九州横断」って感じですね(笑)。

【準55】西九州:長崎1428−1614★肥前山口1621−1705鳥栖1710−1717久留米1718−2020大分2022−2037別府
(佐世保1510−1617★肥前山口−−−)
126特急かもめ


鹿児島本線

 特急かもめです。京都と九州を山陽本線経由で結ぶ唯一の特急列車で全席指定席です。京都発が8時ちょうど。行き先は長崎と宮崎です。京都を出ると、大阪・三ノ宮・姫路・岡山・尾道・三原・広島・岩国・徳山・小郡・下関・小倉に停車します。小倉からは長崎行きと宮崎行きとに分離されます。


長崎本線

 長崎行きは、小倉からは博多・佐賀・諫早のみに停車し、長崎着は20時08分です。12時間余の旅が終わります。


日豊本線

 一方、宮崎行きは小倉から日豊本線に入ります。中津・別府・大分・佐伯・延岡のみに停車し、宮崎には22時01分に到着します。こちらは14時間余の旅になります。


列車編成

 全体で14両編成です。小倉では7両ずつに分割されます。長崎行きと宮崎行きと同等の車両数だったのですね。日豊本線にもそれだけの需要があったのでしょう。

【特09】かもめ:京都0800−1632☆小倉1635−1730博多1733−2008長崎
(−−−☆小倉1638−2201宮崎)
127急行にちりん・くさせんり


三角線

 三角線の終点の三角(11時04分)発の急行くさせんりという列車があります。「くさせんり」というからには阿蘇の麓を通るのでしょうね。


豊肥本線

 熊本からは豊肥本線です。立野を出るとスイッチバックを経て阿蘇山のカルデラに入ります。噴煙を上げている阿蘇山をみながら大分には14時42分に到着します。


日豊本線

 一方、西鹿児島(現:鹿児島中央)からは8時50分に急行にちりんが出発します。


日豊本線

 にちりんは日豊本線を北上し、別府で急行くさせんりと併合します。そして小倉で門司港行きを分割します。


鹿児島本線

 小倉からはそのまま鹿児島本線で終点の博多へ到着します。

 急行くさせんりは熊本から鹿児島本線を北上すれば2時間余で博多へ着きますし、急行にちりんも西鹿児島から鹿児島本線を北上すれば6時間余で博多へ着きます。しかし豊肥本線や日豊本線を回ることで、三角から博多は5時間余、西鹿児島から博多は9時間余となっています。これも乗り通す人はいないでしょうね。この頃はこういうルートを走る列車が多かったようです。

 急行くさせんりは、三角−熊本−久留米−博多であれば36.5+118.4=154.9kmです。大回りしたことにより、36.5+148.0+133.0+68.2=385.7kmの走行距離となりました。約2.5倍です。


列車編成

 なんだか複雑な編成です。別府から小倉までは13両のようですね。

【急17】にちりん:西鹿児島(現:鹿児島中央)0850−1110宮崎1113−1502★別府1510−1701☆小倉1710−1810博多
(−−−☆小倉1704−1718門司港)
【急18】くさせんり:三角1104−1141熊本1147−1442大分1443−1456★別府1510−1701小倉−1810博多
128鹿児島本線普通列車


鹿児島本線

 北から南まで長距離の普通列車が走っています。まずは門司港21時45分発の鹿児島行き。終点の鹿児島には翌朝の8時29分に到着します。夜行普通列車です。0時を越えてから5時頃までは快速のように駅をとばしていきます。

 その次はやはり門司港22時34分発の長崎行き。長崎には翌6時53分に到着します。普通列車ですが寝台車がついているようです。

 さらに門司港23時30分発の都城行きです。


肥薩線

 八代からは肥薩線に入り、大畑のスイッチバックとループ、真幸のスイッチバックを経て吉松には8時49分に着きます。


吉都線

 吉松からは吉都線で都城を目指します。都城には翌10時22分に到着します。肥薩線と吉都線を通るなんて霧島連峰などがきれいでしょうね。

【普50】111:門司港2145−0829鹿児島(10時間44分)
【普51】411:門司港2234−0653長崎(8時間19分)
【普52】113:門司港2330−1022都城(10時間52分)
129鹿児島本線普通列車


鹿児島本線

 まだまだ長距離普通列車があります。いずれも鳥栖発の鹿児島行きで3本あります。鳥栖4時47分発の鹿児島14時21分着と、鳥栖9時12分発の鹿児島19時32分着。もう1本が鳥栖13時01分発の鹿児島23時22分。なかなかがんばっていますね。

【普53】117:鳥栖0447−1421鹿児島(9時間34分)
【普54】123:鳥栖0912−1932鹿児島(10時間20分)
【普55】127:鳥栖1301−2322鹿児島(10時間21分)
130矢部線・室木線


矢部線・室木線

 上段が矢部線で、下段が室木線です。矢部線は鹿児島本線の羽犬塚から黒木までの19.7kmの路線です。ちなみに黒木は女優の黒木瞳さんの出身地です。

 室木線も鹿児島本線の遠賀川から室木までの11.2kmの路線です。


地図(矢部線)

 矢部まで延伸する計画でしたが黒木までしか建設されませんでした。1985年(昭和60年)に廃止されました。


地図(室木線)

 室木線も1985年(昭和60年)に廃止されました。
131勝田線・甘木線


勝田線


地図(勝田線)

 勝田線は鹿児島本線の吉塚から筑前勝田までの13.8kmです。途中駅の宇美駅は、香椎線の宇美駅とは同じ場所ではなく、100mほど離れています。


時刻表地図

 しかし時刻表の地図では勝田線宇美駅と香椎線宇美駅とは同じ場所にあるように描かれています。そのため鉄道作家の宮脇俊三氏は「時刻表2万キロ」の中で、香椎線の宇美駅で降りて、勝田線に乗り換えようとしたら勝田線ホームが見当たらないので焦って駅員さんに尋ね、なんとか乗り換えることができました。

 勝田線は1985年(昭和60年)に廃止されました。


甘木線


地図(甘木線)

 甘木線は鹿児島本線の基山から甘木までの14.0kmの路線です。1986年(昭和61年)に第3セクターの甘木鉄道に転換されました。転換後には駅が4つ増えました。
132香月線


香月線


地図

 香月線は筑豊本線の中間から香月までの3.5kmの路線です。筑豊本線に乗り入れ若松発着の列車が多いです。1985年(昭和60年)に廃止されました。
133宮之城線


宮之城線


地図

 宮之城線は鹿児島本線の川内から山野線の薩摩大口までの66.1kmと比較的長い路線です。優等列車は走っていません。1日5本は西鹿児島(現:鹿児島中央)まで乗り入れてました。しかし、1987年(昭和62年)に廃止されました。
134篠栗(ささぐり)線・添田線


篠栗(ささぐり)線


地図(篠栗線)


地図(篠栗線延伸部)

 篠栗線は、鹿児島本線の吉塚から篠栗までの10.3kmの路線です。1日9往復の列車があります。優等列車はありません。この時はまだ篠栗まででしたが、この後篠栗トンネル(4550m)を介して筑豊本線の桂川(けいせん)まで延伸されました。


添田線


地図(添田線)

 添田線は日田彦山線の香春(かわら)から同じく日田彦山線の添田までの12.1kmの路線です。1日8往復の列車があります。添田線は1985年(昭和60年)に廃止となりました。
135鹿児島本線普通列車


吉都線

 都城発門司港行きの夜行普通列車です。都城を夜の21時34分に出発し、吉都線経由で吉松に23時14分に到着します。


肥薩線

 吉松からは肥薩線で人吉を通り八代へ。夜中とはいえ人吉から八代まで停車しません。


鹿児島本線

 八代からは鹿児島本線を北上し門司港に10時01分に到着します。所要時間は12時間27分です。九州内だけの普通列車では一番所要時間が長いかも知れません。

 もう1本あります。鹿児島20時21分発の普通夜行列車です。終点の門司に翌7時44分に到着します。こちらは所要時間は11時間23分です。

【普56】114:都城2134−1001門司港(12時間27分)
【普57】112:鹿児島2021−0744門司(11時間23分)  
136山野線


山野線


地図(水俣〜薩摩大口)


地図(薩摩大口〜栗野)

 山野線は鹿児島本線の水俣から肥薩線の栗野までの55.7kmの路線です。久木野と薩摩布計の間にループがあります。山野線も1988年(昭和63年)に廃止されました。
137準急第1えびの・からくに


鹿児島本線

 準急第1えびのは博多8時54分発です。西鹿児島と宮崎行きで八代から肥薩線経由です。


肥薩線

 吉松で山野線経由の準急からくにを併結し、第1えびの自体は宮崎行きと西鹿児島行きに分割されます。


山野線

 出水を11時29分に出発した準急からくには水俣から山野線に入ります。栗野で肥薩線に合流し吉松で準急第1えびのに併結されます。


吉都線

 第1えびのとからくには吉都線経由で都城から終着の宮崎を目指します。

【準55】第1えびの:博多0854−1050熊本1055−1126八代1127−1220人吉1223−1313★☆吉松1318−1421都城1421−1515宮崎
(−−−吉松1315−1357隼人1358−1431西鹿児島)
【準56】準急からくに:出水1129−水俣1148−1238薩摩大口1239−1309★吉松1318−1421都城1421−1515宮崎
138鹿児島本線普通列車


鹿児島本線

 熊本5時18分発の岡山行き普通列車をみつけました。折尾16分、門司37分、小郡11分、広島24分と停車し、終点岡山には22時30分に到着します。所要時間は17時間12分。かなりの長距離列車ですね。

【普58】228:熊本0518−2230岡山(17時間12分)
139佐賀線


佐賀線


地図

 佐賀線は長崎本線の佐賀から鹿児島本線の瀬高までの24.0kmの路線です。準急列車も走っています。

 諸富と筑後若津の間にある筑後川橋梁(昇開橋)は、筑後川を航行する船舶のために橋梁の中央部が昇開する構造で、全長507m、昇開部の長さ24mの日本最大の可動橋です。国の指定重要文化財になっています。しかし1987年(昭和62年)に廃止となりました。
140岸嶽線(唐津線岸嶽支線)


唐津線岸嶽支線


時刻表地図

 唐津線岸嶽支線は、唐津線の山本駅から岸嶽駅までの4.1kmの路線です。ここから伊万里方面まで延伸する計画がありましたが、現在の筑肥線がその役目を果たしています。この唐津線岸嶽支線は1971年(昭和47年)に廃止となりました。
141準急第3火の山(循環列車)


豊肥本線

 準急第3火の山です。別府を13時39分に出発します。大分からは豊肥本線で熊本に向かいます。犬飼、三重町、緒方、豊後竹田、宮地、阿蘇、立野、肥後大津、水前寺と準急だけにこまめに停車していきます。(終着欄に別府とあるのは大分の誤植です。)


鹿児島本線

 熊本からは鹿児島本線を北上します。玉名、荒屋、大牟田、瀬高、羽犬塚、久留米、鳥栖、原田に停車し博多への到着は19時21分。博多から折尾まではノンストップで、その後黒崎、戸畑に停車して小倉へ。


日豊本線

 小倉を20時39分に出発し、始発駅の別府を通り越して大分到着は23時09分です。別府→大分→熊本→博多→小倉→別府→大分と循環するのです。ちょうど準急ひまわりの逆コースとなります。JR九州、じゃなかった国鉄時代の九州では循環列車や大回り列車が多いような気がします。


地図

 「別府発大分行き」なのですが、超大回りで循環する準急第3火の山でした。

【準57】第3火の山:別府1339ー1352大分1353ー1700熊本1708ー1921博多1924ー2030小倉2039ー2255別府2256ー2309大分
142筑肥線


地図

 現在では博多市内から姪浜までは福岡市地下鉄空港線が走り、接続して姪浜から西が筑肥線となっていて、唐津−山本は唐津線と重複しています。しかし、以前は博多駅から東唐津・山本を経由して伊万里まで結んでいました。そして唐津線との重複区間もありませんでした。上の地図で博多駅から西鉄を越えて西へのびる線路(赤矢印)が筑肥線です。


筑肥線

 博多6時41分発の普通佐世保行きの列車があります。伊万里に9時19分に到着します。


松浦線

 有田からの列車(伊万里9時16分着)を待ち、平戸口からの列車(伊万里9時22分着)と接続し、伊万里を9時24分に出発します。有田には9時47分に着きます。有田で進行方向が変わります。


佐世保線

 有田からは佐世保線で10時28分に佐世保に到着します。途中の早岐でまた進行方向が変わります。二度も進行方向が変わるのは珍しいのではないでしょうか。

 博多→(筑肥線)→伊万里→(松浦線)→有田→(佐世保線)→佐世保のルートは博多−佐世保の最短コースと思われます。距離を計算すると119.0kmでした。

 ちなみにメインルートと思われる、博多→(鹿児島本線)→鳥栖→(長崎本線)→肥前山口→(佐世保線)→佐世保のルートの博多−佐世保間は114.1kmでした。あれっ、こちらの方が最短距離でした。失礼しました。

【普59】515D:博多0641−0807東唐津0815−0919伊万里0924−0947有田0950−1028佐世保
143準急九十九島


筑肥線

 筑肥線唯一の優等列車の準急九十九島。博多を8時50分に出発します。姪浜、筑前前原、東唐津、山本と停車して伊万里に10時30分に着きます。


松浦線

 伊万里からは松浦線を平戸口(現:たびら平戸口)へ向かいます。津ノ崎、松浦、平戸口、江迎、肥前吉井と停車し佐世保へは12時16分に到着します。佐々や左石には停車しません。


大村線

 佐世保からは早岐、川棚、大村、諫早、浦上に停車し、終点の長崎には14時13分に到着します。

 海の眺めがきれいな区間を走ります。ちなみに「九十九島」の由来ですが、長崎県佐世保市や平戸市の北松浦半島西岸の海岸沿いに広がるリアス式海岸の島々で、西海国立公園の一部となっています。読みは「つくもしま」かと思っていましたが「くじゅうくしま」でした。

【準58】九十九島:博多0850−1030伊万里1033−1216佐世保1218−1413長崎
144松浦線


松浦線

 有田から伊万里(進行方向が変わる)を経由し佐世保まで行く松浦線です。93.9kmの長さを誇ります。優等列車は準急九十九島のみです。


松浦鉄道

 1988年(昭和63年)に第三セクターの松浦鉄道西九州線へ転換しました。国鉄時代の駅数は32でしたが、第三セクターでは57駅と25も駅数が増加しました。地元の人たちにとっては、利用しやすくなったのではないでしょうか。
145松浦線支線


松浦線の支線

 松浦線には支線があります。青色の世知原線、黄土色の柚木線、緑色の臼の浦線です。


世知原線

 世知原線は肥前吉井−世知原の6.7kmを結んでいました。この頃は10往復で佐々乗り入れの列車もありました。1971年(昭和46年)に廃止となりました。


柚木線

 柚木線は左石−柚木の3.9kmを結んでいました。この頃はわずか4往復しかありません。上りの1本だけが佐世保まで乗り入れていました。1967年(昭和42年)に廃止となりました。


臼の浦線

 時刻表をいくら探しても臼の浦線が見当たりません。目次をよく見ると、、、ページが記載されていません。掲載されていないようです。どうしてなのでしょうか? 

 佐々−臼の浦の3.8kmを結んでいましたが、1971年(昭和46年)に廃止となりました。
146普通列車の連結


佐世保線

 佐世保線のページにこんな列車をみつけました。有田1223発で終着が平戸口(現:たびら平戸口)となっていますが、出発は東唐津と長崎と二つあるようです。


大村線

 長崎10時37分発の普通列車は長崎本線で諫早を経て大村線に入ります。早岐に12時34分に到着し、東唐津からの列車を待ちます。


松浦線

 東唐津10時44分発の普通列車は筑肥線で伊万里を経て松浦線に入ります。有田で進行方向を変え、12時36分に長崎発の列車の待つ早岐に到着します。そして連結して佐世保を経て平戸口へ向かいます。

 松浦線のページに、同一の列車が二ヶ所描かれている(たぶん)珍しいものです。

【普60】824D:長崎1037−1129諫早1131−1234★早岐1240−1255佐世保1257−1409平戸口(現:たびら平戸口)
(523D:東唐津1044−1144伊万里1153−1219有田1223−1236★早岐−−−)
147九州観光団体専用寝台急行


長崎本線

 長崎本線に「九州観光団体専用」の寝台急行列車がありました。この時代は列車の需要が高かったのですね。しかも「団体列車ですが、寝台に余裕がある場合は、一般にも発売されます。」と書いてあります。定時列車が満席の場合には狙い目の臨時列車ということになりそうです。ただし東京駅を7時06分の出発ですので終点の長崎までは26時間近く乗車していることになります。


東海道本線

 東海道本線のページを見ると、東京発は7時23分になっています。長崎本線のページの記載は誤植ですね。そして行き先には長崎だけでなく大分も書いてあります。また両隣りには「南紀観光団体専用列車(寝台急行)」や「大阪観光団体専用列車」もあります。


東海道・山陽本線

 東海道本線の次の記載ページの行き先は長崎だけになっています。大分が抜けていますね。それはそれとして、右隣りには「信越日光観光列車(準急)」というのもありますね。左隣りは「大阪」ではなく「関西観光団体専用列車」となっています。大らかな時代だったのでしょうね。


山陽本線

 門司に3時20分に到着します。ここで長崎行きと大分行きに分割します。


鹿児島本線

 長崎行きは門司を3時41分に出発します。そして鳥栖から長崎本線に入り長崎には8時51分に到着します。所要時間は25時間28分です。


日豊本線

 大分行きは門司に1時間8分停車し4時28分に出発します。なぜ1時間以上も停車しているのでしょうか? そして大分には9時04分に到着します。こちらは所要時間は25時間41分です。

【寝急28】九州観光団体専用寝台急行:東京0723−0320☆門司0341−0851長崎
(−−−☆門司0428−0904大分)
148肥薩線


肥薩線

 八代−人吉−吉松−隼人が肥薩線です。現在の鹿児島本線が全通する以前の1909年(明治42年)から1927年(昭和2年)まではこちらが鹿児島本線でした。ちょうど東海道本線と御殿場線の関係に似ています。全長124.2kmです。優等列車も第1・第2えびの、くまがわの3本も走っています。

 人吉−吉松間には大畑のスイッチバック&ループや真幸のスイッチバックなどの見所が満載です。2020年3月の時刻表では人吉〜吉松間には3往復しか走っていませんが、1964年(昭和39年)には準急えびの2本をはじめ合計9往復の列車が走っていました。

 ちなみに真幸駅は宮崎県最初の鉄道駅です。
149古江線


古江線

 志布志と海潟を結ぶ古江線です。全長は64.8kmです。


地図

 この後海潟から国分まで鉄路が延伸され志布志−国分(日豊本線)を大隈線(全長98.3km)と称していました。しかしながら1987年(昭和62年)に廃止となりました。
150準急日南


日豊本線

 古江線を走っていた準急日南です。7時55分に別府を出発します。大分、幸崎、臼杵、津久見、佐伯、重岡、延岡に停車し南延岡には10時23分に到着します。

 えっ、重岡駅に優等列車が停車する!  もうびっくりです。現在では秘境駅の一つである重岡駅に準急列車が停車していたとは。この頃は需要があったのでしょうね。


日豊本線

 そして日向市、高鍋、広瀬に停車し11時39分に宮崎に到着します。宮崎からは西鹿児島(現:鹿児島中央)行きと鹿屋行きに分割されます。


日南線

 宮崎駅を先に出発するのは日南線経由の鹿屋行きです。11時42分に宮崎を出て志布志に13時36分に到着します。


古江線

 志布志からは古江線をまっしぐら。鹿屋に14時14分に到着します。西鹿児島にもほぼ同時刻の14時13分に到着します。

【準59】日南:別府0755−1139☆宮崎1142−1414鹿屋
(−−− ☆宮崎1147−1413西鹿児島(現:鹿児島中央))
151志布志線


志布志線

 西都城(日豊本線)〜志布志を結んでいる全長38.6kmの路線です。1964年(昭和39年)には準急大隈という優等列車を含む12往復の列車が走っていましたが、1987年(昭和62年)に廃止されました。


地図


日豊本線

 準急大隈は西鹿児島(現:鹿児島中央)を18時01分に出発し、西都城から志布志線に入り20時16分に志布志に到着します。
152寝台急行日向


東海道本線・山陽本線

 寝台急行日向です。19時20分に京都を出発します。行き先は都城です。岡山には22時59分に到着します。


山陽本線

 日向は岡山を23時05分に出発します。その後も寝台列車・夜行列車が次々と出発してきます。夜中でも駅は賑わっていたのでしょうね。門司には翌朝の6時11分に到着します。


日豊本線

 門司を6時19分に出発し、小倉、行橋、字島、中津、宇佐、立石、杵築、別府、西大分と停車し大分には9時19分に到着します。ここで一部の寝台車を切り離すため14分間停車し、大分を9時33分に出発します。


日豊本線

 延岡、宮崎を経て、15時07分に都城に到着します。所要時間は19時間47分です。


列車編成

 京都−大分は14両、大分−宮崎は10両、終点の都城まで行くのは7両となります。

【寝急29】日向:京都1920−1507都城
153日豊本線普通列車


日豊本線

 日豊本線にも長距離普通列車が走っています。まずは別府5時17分に出発する鹿児島行き。そして大分10時47分の西鹿児島行きです。


日豊本線

 別府発の普通列車は、宮崎には36分も停車しています。準急日南との接続のためでしょうが、それにしても長い停車です。都城にも18分停車します。これは吉都線の都城13時22分着の列車と、志布志線の都城13時20分着の列車の接続のためでしょう。終点の鹿児島には16時06分に到着します。

【普61】539:別府0517−1606鹿児島(10時間49分)


日豊本線

 次は大分発の普通列車です。南延岡に33分、宮崎に18分停車しますが接続ではなさそうです。都城には7分の停車ですが、吉都線の都城19時49分着の列車との接続をしています。終点の西鹿児島には22時28分の到着です。

【普62】547:大分1047−2228西鹿児島(現:鹿児島中央)(11時間41分)


日豊本線

 もう1本ありました。門司港10時55分発の南延岡行き(20時02分着)です。大分に15分停車しますが、久大本線の大分16時20分発の列車と、豊肥本線の大分16時16分発の列車に接続しています。

【普63】521:門司港1055−2002南延岡(9時間7分)
154急行べっぷ


山陽本線

 急行べっぷです。別府は一大観光地ですから別府を称した優等列車があるのは全く不思議ではありませんが、どうして広島発(8時20分発)なのでしょうか。東京は遠すぎるとしても、名古屋・京都・大阪発の方が良さそうな気もします。距離が手頃だったのでしょうか。


日豊本線

 終点別府には14時09分に到着します。観光バスに乗り換えて、地獄めぐりをして温泉旅館に向かうとちょうどよい時刻になるのかもしれません。


列車編成

【急19】べっぷ:広島0820−1148門司1151−1409別府
155重岡宗太郎


日豊本線

 佐伯から延岡に向かう途中に重岡駅と宗太郎駅があります。続けて「重岡宗太郎」と読むと人名のようになります。直川−(10.6km)−重岡−(6.8km)−宗太郎−(7.5km)−市棚と、駅間距離もそこそこあり重岡駅には山のマークもついています。このあたりは大分・宮崎県境にも近く、山越えの区間です。

 準急日南の項でも書きましたが、1964年(昭和39年)には重岡に優等列車が停車していたのです。それを含め、重岡には下りが9本(重岡止まり1本含む)、上り7本が、宗太郎には下り7本、上り6本が停車します。

 しかし2020年3月の時刻表では、重岡には下り3本(重岡止まり2本含む)、上り3本(重岡発1本含む)のみ、宗太郎には下り1本、上り2本のみしか停車しません。

 そうなんです。両駅は現代の秘境駅の一つに数えられています。
156湯前線


湯前線

 当初の計画では人吉から湯前を経て、宮崎県の妻線の杉安まで延伸する予定でしたが実現しませんでした。


地図

1989年(平成元年)には第三セクターくま川鉄道湯前線へ転換となりました。駅数は9駅から14駅へ増えており地元民の足として位置付いています。
157宮原(みやのはる)線


宮原(みやのはる)線

 九大本線の恵良から肥後小国までの全長26.6kmの路線です。大分県と熊本県を結んでいて、5-6本の列車が走っていました。


地図

 元々は、佐賀と豊後森とをつなぐ構想でしたが建設されませんでした。1984年(昭和59年)に廃止されました。終点の肥後小国駅の大字名が宮原なので路線名になりました。
158寝台普通列車


日豊本線

 寝台の普通列車がありました。門司港を21時25分に出発する西鹿児島行きです。夜中は停車する駅が少なくなります。南延岡には4時39分に到着します。


日豊本線

 宮崎に6時04分に到着し、ここからは各駅に停車し終点の西鹿児島へは9時50分に到着します。

【普64】511:門司港2125−(日豊本線)−0950西鹿児島(現:鹿児島中央)(12時間25分)
159細島線


細島線

 日豊本線の日向市と海沿いの細島を結んでいる細島線です。全長はわずか3.5kmです。延岡や南延岡から乗り入れており、下り5本、上り6本の列車が走っています。


地図

 1972年(昭和47年)に旅客営業が廃止されました。
160妻線


妻線

 日豊本線の佐土原と杉安を結んでいる13.3kmの路線です。8往復の列車がすべて宮崎から乗り入れています。杉安からは熊本県の湯前への延伸計画がありましたが、1984年(昭和59年)に廃止となりました


地図

 途中駅の妻が路線名になりました。
161高森線


高森線

 豊肥本線の立野−高森までの全長17.7kmの路線です。6往復(うち2本は熊本乗り入れ)の列車が走っています。


地図

高千穂線とつなぎ九州中部を横断する計画がありましたがそれも叶いませんでした。1986年(昭和61年)に第三セクターの南阿蘇鉄道高森線に転換しました。駅数は6(立野、長陽、阿蘇下田、中松、阿蘇白川、高森)から10へと増加しました。「阿蘇下田城ふれあい温泉駅」や「南阿蘇水の生まれる里白水高原駅」など長い駅名が多いのも特徴です。


路線図

 しかし2016年4月の熊本地震で全線不通となり、同年7月に中松−高森間は復旧しましたが、2021年6月現在でも立野−中松間は不通となっています。
162幸袋線(こうぶくろせん)


幸袋線(こうぶくろせん)

 筑豊本線の小竹−二瀬の全長7.6kmの路線です。途中駅の幸袋が路線名になりました。8往復の列車が走っています。


地図

 1969年(昭和44年)に廃止されました。
163日ノ影線


日ノ影線

 1972年(昭和47年)に日之影から高千穂まで延伸し、高千穂線(全長50.0km)と改称されました。計画ではさらに高森線の高森まで延伸し、九州横断する計画でしたが工事途中で頓挫してしまいました。1964年(昭和39年)時点では8往復の列車が走っていました。


地図

 1989年(平成元年)に第三セクター高千穂鉄道に転換しました。しかし2005年(平成17年)9月の台風14号で橋梁が流出し全線で運行休止となりました。結局復旧を断念して2008年(平成20年)に正式に廃止となりました。
164上山田線


上山田線

 筑豊本線の飯塚−上山田の全長14.4kmの路線です。この頃は17往復もの列車が走っていました。


地図

さらに1966年(昭和41年)に上山田−豊前川崎間が延伸開業(全長25.9km)されましたが、1988年(昭和63年)に廃止されました。
165準急錦江・第1かいもん


日豊本線

 準急錦江は宮崎を8時30分に出発します。都城を経由して西鹿児島からは指宿枕崎線に入ります。


指宿枕崎線

 西鹿児島から指宿まではノンストップで終点の山川には12時04分の到着です。もう一つ準急第1かいもんもあります。


鹿児島本線

 準急第1かいもんは博多を8時36分に出発します。鹿児島本線を南下して、終点の山川には15時22分に着きます。指宿温泉への観光客が多かったのでしょうね。

【準60】錦江:宮崎0830−1059西鹿児島(現:鹿児島中央)1101−1204山川
【準61】第1かいもん:博多0836−1413西鹿児島(現:鹿児島中央)1416−1522山川
166伊田線・糸田線・田川線


地図

 伊田線・糸田線・田川線は、1989年(平成元年)に第三セクターの平成筑豊鉄道に転換されました。


伊田線

 筑豊本線の直方−日田彦山線の伊田(現:田川伊田)間の全長16.1kmの路線です。筑豊地方は鉄道路線の密度が高く、いろいろな路線と乗り入れているのがわかると思います。平成筑豊鉄道になり、駅数は6→15と9駅も増えました。


糸田線

 伊田線の金田−日田彦山線の後藤寺(現:田川後藤寺)間の全長6.8kmの路線です。伊田線と同様に博多・小倉・直方へ乗り入れています。駅数は4→6と2駅増えました。


田川線

 日豊本線の行橋−日田彦山線の伊田(現:田川伊田)間の全長26.3kmの路線です。駅数は7→17と10駅も増えました。
167仙崎発伊田行き普通列車


美祢線

 伊田線の時刻表を見ていたら、面白い普通列車をみつけました。仙崎発伊田行きです。仙崎を18時11分に出発して美祢線を南下して厚狭へは19時29分に到着します。


山陽本線

 厚狭からは山陽本線で下関を経て門司には20時30分に到着します。上に石見益田(現:益田)15時49分発の列車が記載されていますが、これは仙崎には18時06分に到着します。そして折り返して18時11分発の列車になるのだと思います。同じ列車なのか、異なる列車なのかは、よくわかりません。車両が同じであることは間違いなさそうです。また終着が11時57分となっていますが、これは21時57分の誤植です。


鹿児島本線

 列車は鹿児島本線に入ります。折尾駅の手前で短絡線を利用して筑豊本線に入るため折尾には停車しません。


筑豊本線

 直方には21時28分に到着します。


伊田線

 直方から伊田線に入ります。そして終点の伊田には21時57分に到着します。伊田線では終列車の一つ前になります。


地図

 地図に記すとどうってことないようですが、仙崎−伊田144.1kmを3時間46分で走る間に、6つもの路線を走ることになるのです。仙崎−(1山陰本線支線)−長門市−(2美祢線)−厚狭−(3山陽本線)−門司−(4鹿児島本線)−黒崎−(5筑豊本線)−直方−(6伊田線)−伊田です。なんだかすごいでしょ!

【普65】941D:仙崎1811−1815長門市1817−1929厚狭1939−2030門司2030−2100黒崎2101−2128直方2132−2157伊田
168漆生(うるしお)線


漆生(うるしお)線

 後藤寺線の下鴨生−漆生間の全長3.6kmの路線です。


地図

 1966年(昭和41年)に漆生−下山田間が延伸開業(全長7.9km)しましたが、1986年(昭和61年)に廃止となりました。
169宮田線


宮田線

 筑豊本線の勝野−筑前宮田間の全長5.3kmの路線です。


地図

 1989年(平成元年)に廃止されました。
170日田彦山線優等列車


日田彦山線

 日田彦山線には優等列車が下り3本、上り4本走っています。由布院を起終点にするものが多く、温泉需要が多かったのでしょう。下りは準急はんだ(直方−小倉−日田−由布院)、準急あさぎり・準急日田(門司港−小倉−日田−由布院)で、上りは準急あさぎり(天ヶ瀬−日田−小倉−門司港)、準急はんだ(由布院−日田−小倉−門司港)、準急ひこさん(由布院−日田−小倉−博多)、準急日田(由布院−日田−小倉−直方)です。


日田彦山線(2020年3月)

 2020年7月現在、日田彦山線の夜明−添田間は、2017年7月の九州北部豪雨による被災のため日田−添田間でバス代行輸送を行っています。その後も鉄道復活の協議が続けられていましたが、2020年7月鉄道として復旧をあきらめBRTで再開することになりました。
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