かめかめ・かめラ
時刻表見聞録1958年11月
【3 近畿・中国・四国】

(記 2023/11/19)

028中央線と飯田線


 東京-浅川の中央線です。浅川は3年後の1961年(昭和36年)に高尾に改称されました。


 国分寺-東京競馬場前は中央本線の支線で、下河原線あるいは東京競馬場線です。1973年(昭和48年)4月1日に廃止されました。


 中央本線は岡谷-辰野-塩尻となっており、すべて辰野を通っていました。岡谷-塩尻間の塩嶺トンネル(1983年(昭和58年)7月5日開通)はまだありません。


辰野地図

 現在の辰野駅周辺の地図です。岡谷-みどり湖-塩尻に短絡線ができています。岡谷-塩尻間は、辰野経由で27.7 km、みどり湖経由で11.7 kmです。
029清水港線


 清水-三保の清水港線です。7往復の列車が設定されています。

 昭和30年代には国鉄一の黒字路線(最も営業係数が小さい路線)になったこともありましたが、モータリゼーションの影響によって衰退が始まり赤字路線に転落しました。1972年(昭和47年)以降は、旅客列車が1日1往復という、日本一旅客列車の運行本数の少ない鉄道路線となりました。1984年(昭和59年)4月1日に全線が廃止されました。
030高山本線:準急ひだ、長距離夜行列車


 名古屋9時05分発の準急第1ひだは高岡行きです。そして名古屋12時35分発の準急第2ひだは高山行きです。ともに東海道線内は尾張一宮に停車し、岐阜に到着します。

 岐阜で進行方向を変え高山本線に入り、鵜沼・美濃太田・白川口・飛騨金山・下呂・飛騨萩原・飛騨小坂と7駅に停車し、高山に到着します。準急第2ひだは高山が終着(所要時間3時間24分)ですが、準急第1ひだは、飛騨古川・猪谷・笹津・越中八尾と4駅に停車し、富山に13時56分に到着します。

 富山では再び進行方向を変え北陸本線に入り、終点の高岡には14時20分に到着します。所要時間は5時間15分です。

【準急第1ひだ】705:名古屋0905-(東海道本線)-0931岐阜0934-(高山本線)-1356富山1400-(北陸本線)-1420高岡【5時間15分】
【準急第2ひだ】707:名古屋1235-(東海道本線)-1301岐阜1305-(高山本線)-1559高山【3時間24分】


 名古屋23時30分発の普通夜行列車は富山行きです。岐阜には0時09分に到着します。名古屋から岐阜の東海道本線内は、東京発門司行きの普通夜行列車と連結しています。

 岐阜で24分停車し、進行方向を変え高山本線に入ります。鵜沼・美濃太田・飛騨金山・下呂・飛騨小坂と5駅に停車し、高山には4時54分に到着します。夜中とはいえ、準急より停車駅が少ないなんて特筆ものです。高山で23分停車し、富山までは杉崎以外の各駅に停車し、終点の富山には7時45分に到着します。所要時間は8時間15分です。


 この列車は不思議です。どうして名古屋-岐阜を連結しているのでしょうか? 門司行きの列車に名古屋で連結してからわずか30分あまりの岐阜で分離しています。作業の手間を考えると、名古屋から独立した列車として運行した方が良いのではないでしょうか? また、門司行きの列車から富山行きの列車に乗り換える乗客にとっても、名古屋で乗り換えるか岐阜で乗り換えるかの違いしかありません。機関車や客車の運用の都合なのでしょうか? 不思議な運行です。

【夜行普通】111:名古屋2330-(東海道本線)-0009☆岐阜0033-(高山本線)(1861)-0454高山0517-(高山本線)(823)-0745富山【8時間15分】
031関西本線:準急かすが


 名古屋-湊町間に準急かすがが3往復設定されています。名古屋8時10分発は準急かすが1号です。桑名・富田・四日市・亀山・拓殖・伊賀上野・奈良・王寺・天王寺の9駅に停車し、終点の湊町には11時04分に到着します。所要時間は2時間54分です。

【準急かすが1号】205:名古屋0810-1104湊町【2時間54分】
【準急かすが2号】207:名古屋1335-1630湊町【2時間55分】
【準急かすが3号】209:名古屋1810-2105湊町【2時間55分】
032紀勢西線:準急:はやたま・くろしお

 この当時、紀勢本線は全通しておらず、東和歌山(現和歌山)-新宮-新鹿(あたしか)が紀勢西線、亀山-尾鷲-三木里が紀勢東線となっていました。新鹿-三木里が開通し、全通したのは翌年の1959年(昭和34年)7月15日のことです。


 新宮9時35分発の準急はやたまは天王寺行きです。新宮と出ると、紀伊勝浦、湯川、古座、串本、紀伊椿、白浜口、紀伊田辺、南部、切目、御坊、紀伊湯浅、箕島と12駅に停車し、東和歌山には14時04分に到着します。ここから阪和線に入ります。阪和線内の停車駅は明らかではありませんが、終点の天王寺には15時06分に到着します。所要時間は5時間31分です。阪和線内の所要時間から考えると、阪和線内での停車駅は非常に少なかったと思われます。

【準急はやたま】103:新宮0935-1506天王寺【5時間31分】
【準急南紀】101:白浜口0930-1259天王寺【3時間29分】


 白浜口14時20分発の臨時準急くろしおは天王寺・難波行きです。白浜口を出ると、紀伊田辺にのみ停車し東和歌山には16時32分に到着します。準急しらはまに比べると停車駅が少ないのに驚かされます。そして東和歌山で切り離され、天王寺行きは阪和線に入り17時55分に終点に到着します。 所要時間は3時間35分です。東和歌山で切り離された難波行きは、和歌山線に入り和歌山市駅に16時43分に到着します。


 和歌山市駅では進行方向を変えて、南海電鉄に乗り入れます。泉佐野、岸和田に停車し、終点の難波には17時44分に到着します。所要時間は3時間24分です。

【臨時準急くろしお】3103:白浜口1420-1632東和歌山☆1638-1755天王寺【3時間35分】
【臨時準急くろしお】3103:白浜口1420-1632東和歌山☆1634-1643和歌山市1646-(南海電鉄)-1744難波【3時間24分】
【準急しらはま】107:白浜口1500-1835天王寺【3時間35分】
【準急くまの】109:新宮1405-1856和歌山【4時間51分】
033紀勢西線:長距離普通列車


 紀勢西線に長距離夜行普通列車がありました。新鹿(あたしか)20時50分発の天王寺・難波行きです。新宮には21時42分に到着します。


 新宮で18分停車後、串本(23時19分発)からは快速列車並みに飛ばします。そして東和歌山には4時11分に到着します。天王寺行きは阪和線に入り5時34分に終点に到着します。所要時間は8時間44分です。東和歌山で切り離された難波行きは、和歌山線に入り和歌山市駅に4時22分に到着します。


 和歌山市駅では進行方向を変えて、南海電鉄に乗り入れます。いくつかの駅には停車せず、終点の難波には5時37分に到着します。所要時間は8時間47分です。

【夜行普通】121:新鹿2050-0411東和歌山☆0420-0534天王寺【8時間44分】
【夜行普通】121:新鹿2050-0411東和歌山☆0413-0422和歌山市0430-(南海電鉄)-0537難波【8時間47分】

【普通】117:紀伊木本0850-1735天王寺【8時間45分】
【普通】139:新鹿1312-2120和歌山市【8時間08分】
034姫新線・芸備線長距離普通列車


 大阪10時25分発の普通列車は広島・三次行きです。加古川には11時54分に到着します。


 姫路に12時23分に到着します。ここで切り離しが行われ広島行きは9分停車し12時32分に出発します。岡山18分(津山線・宇野線の普通列車と連絡)、糸崎13分停車し、終点の広島には19時29分に到着します。所要時間は9時間04分です。

【普通】235:大阪1025-1223姫路☆1232-1929広島【9時間04分】


 三次行きは姫路から姫新線に入ります。姫路23分、津山10分停車し、新見には17時29分に到着します。


 新見に20分停車(伯備線普通列車と連絡)し、備後落合を経て終点の三次には20時54分に到着します。所要時間は10時間29分です。

【普通】235:大阪1025-1223姫路☆1246-(819)(姫新線)-1729新見1749-(芸備線)-2054三次【10時間29分】

 芸備線・姫新線を通る普通列車には次の列車もあります。

【普通】816:備後落合0530-1241姫路【7時間11分】
035播但線・赤穂線


 大阪13時30分発の城崎・播州赤穂行きは、土曜日のみの臨時普通列車ですが、ゆあみという愛称がついています。加古川には14時44分に到着します。


 姫路に15時03分に到着し、ここで切り離しされます。播州赤穂行きは、相生から赤穂線に入ります。列車の愛称が義士に変わります。赤穂浪士にちなんだものでしょう。


 終点の播州赤穂には15時52分に到着します。所要時間は2時間22分です。赤穂線は伊部までしか開通していません。全通したのは1962(昭和37年)年9月1日です。


 城崎行きは姫路で進行方向を変え、播但線に入ります。和田山には17時11分に到着します。


 和田山からは山陰本線に入り、終点の城崎には18時02分に到着します。所要時間は4時間32分です。温泉街の駅に到着する時刻としては、少し遅いのかと思いますが、当時は土曜日の午前にも仕事があることが普通でしたから、このような設定になったのでしょうか。日曜日には、逆向きの臨時普通ゆあみがあります。

【臨時普通ゆあみ】3611:大阪1330-1503姫路☆1508-(3741)-1536相生-(普通義士:赤穂線)-1552播州赤穂【2時間22分】
【臨時普通ゆあみ】3611:大阪1330-1503姫路☆1508-(播但線)-1711和田山1715-(山陰本線)-1802城崎【4時間32分】


 大阪14時40分発の普通宇野・浜坂行きは、ここには書いてありませんが、浜坂行きにはたじまという愛称がついています。加古川には15時57分に到着します。


 姫路には16時21分に到着し、ここで切り離されます。宇野行きは、姫路11分停車し、岡山から宇野線に入ります。


 終点の宇野には20時02分に到着します。所要時間は5時間22分です。


 浜坂ゆきは姫路で進行方向を変え、播但線に入ります。姫路7分停車中に山陽本線上り列車と連絡します。和田山には18時ちょうどに到着します。


 和田山からは山陰本線に入り、終点の浜坂には20時01分に到着します。所要時間は5時間21分です。

【普通たじま】241:大阪1440-1621姫路☆1632-1853岡山1900-(宇野線)-2002宇野【5時間22分】
【普通たじま】241:大阪1440-1621姫路☆1628-(621播但線)-1800和田山1803-(山陰本線)-2001浜坂【5時間21分】
036芸備線・木次線:ちどり


 広島-(芸備線)-備後落合-(木次線)-宍道-(山陰本線)-米子に、普通列車ですがちどりという愛称がついた列車があります。広島10時10分発の普通ちどりと、広島23時40分発の普通夜行ちどりです。

 普通ちどりは、快速並みに駅を飛ばします。広島を出ると、吉田口、甲立、三次5分、塩町、備後庄原、備後西城と6駅に停車し、備後落合には12時49分に到着します。

 普通夜行ちどりもさらに駅を飛ばします。広島を出ると、三次14分、備後庄原、備後西城とわずか3駅に停車し、備後落合には深夜の2時46分に到着します。  


 普通夜行ちどりは、備後落合に7分停車し、進行方向を変え、油木、出雲坂根(三段スイッチバック)、木次と3駅に停車し、宍道に5時46分に到着します。普通ちどりも、備後落合に11分停車し、進行方向を変え、出雲坂根、出雲横田、出雲三成、下久野、木次、出雲大東と6駅に停車し、宍道には16時10分に到着します。


 普通夜行ちどり、および普通ちどりは、宍道から山陰本線に入り、終点の米子には普通夜行ちどりは7時02分、普通ちどりは17時24分に到着します。

【普通ちどり】312:広島1010-(芸備線)-1249備後落合1300-(木次線)-1610宍道1611-(山陰本線)-1724米子【7時間14分】
【普通夜行ちどり】3314:広島2340-(芸備線)-0246備後落合0253-(木次線)-0546宍道0548-(山陰本線)-0702米子【7時間22分】
037美禰線


 奈古16時48分発の普通列車は久留米行きです。正明市には17時49分に到着します。


 正明市から美禰線に入り、厚狭には19時13分に到着します。


 厚狭からは山陽本線です。門司には20時23分に到着します。


 門司からは鹿児島本線に入り、終点の久留米には23時04分に到着します。所要時間は6時間16分です。

【普通】933:奈古1648-(山陰本線)-1749正明市1750-(美禰線)-1913厚狭1928-(山陽本線・鹿児島本線)-2304久留米【6時間16分】
【普通】916:博多0838-(鹿児島本線・山陽本線)-1106厚狭1120-(美禰線)-1226正明市【3時間48分】
038山陰本線:準急白兎


 京都16時ちょうど発の準急白兎は米子行きです。山陰本線の京都〜福知山では唯一の優等列車です。京都を出ると、二条、亀岡、園部、綾部、福知山、和田山、八鹿、江原、豊岡、城崎、香住、浜坂、岩美、鳥取、浜村、松崎と16駅に停車し、上井には21時45分に到着します。


 上井を出ると、浦安、赤碕と2駅に停車し、終点の米子には22時43分に到着します。所要時間は6時間43分です。


 準急白兎は全7両で、2等車1両、3等車6両となっていて、荷物車が設定されています。

【準急白兎】805:京都1600-2243米子【6時間43分】
039山陰本線:長距離普通列車1


 山陰本線の長距離普通列車の数々です。京都9時30分発の下関行きがあります。福知山で26分停車します。東京発浜田行きの寝台急行出雲に先を譲り、山陰本線上り普通列車と行き違い、そして舞鶴線からの普通列車と連絡してから出発するためです。和田山7分停車し、上井には17時33分に到着します。すでに京都から8時間が経過しています。


 上井を出ると、米子12分、出雲市9分、浜田9分、石見益田15分停車します。浜田からは駅を飛ばし、石見益田到着は0時20分と翌日になります。


 湯玉からは各駅停車に戻り終点の下関には早朝の5時ちょうどに到着します。所要時間は 19時間30分です。夜行列車ですが、寝台設備はありません。

【夜行普通】811:京都0930-0500下関【19時間30分】

 その他にも長距離普通列車があります。

【夜行普通】717:大阪2200-(福知山線)-0950大社【11時間50分】
【普通】539:浜坂0645-2139下関【16時間54分】
【普通】823:福知山0615-2049正明市【14時間34分】
【普通】825:京都0540-1635出雲市【10時間55分】
【普通】711:大阪0600-(福知山線)-2008石見大田【14時間08分】
040山陰本線:長距離普通列車2


 山陰本線の下りにも長距離普通列車があります。門司8時46分発は京都行きです。正明市で13分停車します。


 石見益田10分、浜田6分、出雲市15分(大社線普通列車と連絡)、松江9分、米子11分(境線普通列車と連絡)停車し、上井には21時11分に停車します。


 上井16分、鳥取18分(因美線普通列車と連絡)停車し、鳥取から先は快速列車のように駅を飛ばします。香住で24時を超えます。豊岡19分、福知山20分停車し、終点の京都へは5時37分に到着します。所要時間は 20時間52分です。夜行ですが寝台設備はありません。

【夜行普通】818:門司0846-0537京都【20時間52分】

 その他にも長距離普通列車があります。

【普通】713:大阪1030-(福知山線)-出雲市2210【11時間40分】
【夜行普通】817:京都2205-1611下関【18時間06分】
【普通】814:正明市0545-2147福知山【16時間02分】
【普通】816:下関0549-2305福知山【17時間16分】
【普通】820:下関1214-2222米子【10時間08分】
041山陰本線:長距離普通列車3


 山陰本線の下りにはまだ長距離普通列車があります。門司23時20分発は大阪行きです。夜中の出発なので吉見で24時を過ぎ、快速のように駅を飛ばします。正明市で5分停車します。


 浜田からは各駅停車となります。浜田7分、松江5分、米子6分停車し、上井には9時45分に到着します。


 鳥取7分、豊岡7分、福知山9分停車し、福知山から福知山線に入ります。


 谷川、篠山口、三田、宝塚を経て、終点の大阪には17時34分に到着します。所要時間は 18時間14分です。夜行ですが寝台設備はありません。

【夜行普通】712:門司2320-(福知山線)-1734大阪【18時間14分】

 その他にも長距離普通列車があります。

【普通】810:米子0450-1500京都【10時間10分】
【普通】716:石見大田0710-(福知山線)-2044大阪【13時間34分】
【普通】812:石見益田0531-1947綾部【14時間16分】
【夜行普通】718:大社1929-(福知山線)-0731大阪【12時間02分】
042篠山線・舞鶴線中舞鶴支線


 福知山線の篠山口から福住まで17.6kmの篠山線です。山陰本線の園部まで建設予定でしたが中止されてしまいました。1972年(昭和47年)3月1日に廃止となりました。


 舞鶴線の東舞鶴から中舞鶴までの舞鶴線中舞鶴支線です。3.4kmの短い路線です。1972年(昭和47年)11月1日に廃止されました。
043予讃本線・土讃線:優等列車

 この時代の四国の優等列車は予讃本線と土讃本線しか走っていません。


 高松桟橋5時55分発の準急いよは宇和島行きです。高松桟橋を出ると、高松、坂出、丸亀、多度津、観音寺、川之江、伊予三島、新浜、伊予西条、伊予小松、壬生川、今治、伊予北条、三津浜と14駅に停車し、松山には9時54分に到着し6分停車します。松山からは、伊予市、伊予長浜と2駅に停車し、伊予大洲には11時12分に到着します。内子を通る短絡線はまだなく、伊予市から伊予長浜間は車窓に瀬戸内海の絶景が見られます。


 伊予大洲からは、八幡浜、卯之町、伊予吉田と3駅に停車し、終点の宇和島には12時40分に到着します。所要時間は6時間45分です。

【準急いよ】5:高松桟橋0555-1240宇和島【6時間45分】


 高松桟橋13時55分発の準急せと(宇和島行き)・準急南風(高知・窪川行き)です。高松桟橋を出ると、高松、国分、坂出、丸亀と4駅に停車し、多度津には14時44分に到着します。ここで南風を切り離し、準急せとは予讃本線を進みます。多度津に7分停車後、観音寺、川之江、伊予三島、新浜、伊予西条、伊予小松、壬生川、今治、伊予北条、三津浜と10駅に停車し、松山には18時04分に到着します。松山で8分停車後、伊予市、伊予長浜と2駅に停車し、伊予大洲には19時23分に到着します。


 伊予大洲からは、八幡浜、卯之町、伊予吉田と3駅に停車し、終点の宇和島には20時55分に到着します。所要時間は7時間00分です。


 準急南風は多度津で準急せとから切り離され、善通寺、琴平、阿波池田、大杉、土佐山田、後免と6駅に停車し、高知には17時30分に到着します。高知に10分停車し、普通列車となり終点の窪川には20時26分に到着します。所要時間は、高知まで3時間35分、窪川まで6時間31分です。


 準急せと・南風はせと6両(2等車1両)、南風4両の全10両です。せとの6両のうち、1両は松山で、1両は八幡浜で切り離され、終点の宇和島まで行くのは4両です。

【準急せと】7:高松桟橋1355-1444多度津☆1451-2055宇和島【7時間00分】
【準急南風】7:高松桟橋1355-1444多度津☆1446-(107)-1730高知1740-(普通143)-2026窪川【高松桟橋-高知3時間35分、高松桟橋-窪川6時間31分】


 高松桟橋18時19分発の愛称のない準急は松山行きです。高松桟橋を出ると、高松、坂出、丸亀、多度津、観音寺、川之江、伊予三島、新浜、伊予西条、伊予小松、壬生川、今治、伊予北条、三津浜と14駅に停車し、終点の松山には22時05分に到着します。所要時間は3時間46分です。

【準急】9:高松桟橋1819-2205松山【3時間46分】
044予讃本線・土讃線:長距離普通列車

 四国内では高松桟橋を起点に、宇和島や窪川までの長距離普通列車がいくつかあります。


 高松桟橋23時55分発と夜中に出発する夜行普通の宇和島・窪川行きがあります。普通列車ですが、夜中なので快速列車のように駅を飛ばして進みます。多度津で窪川行きを切り離します。多度津10分、伊予西条10分、今治11分停車し、菊間からは各駅に停車します。松山には5時35分(16分停車)、伊予大洲には7時45分に到着します。


 八幡浜11分停車し、終点の宇和島には9時53分に到着します。所要時間は9時間58分です。


 多度津で切り離された窪川行きは、高知に5時50分に到着します。30分停車し、各駅に停車しながら終点の窪川には9時42分に到着します。所要時間は9時間47分です。夜行ですが、寝台設備はありません。

【夜行普通】35:高松桟橋2355-0050多度津☆0100-0953宇和島【9時間58分】
【夜行普通】35:高松桟橋2355-0050多度津☆0052-(135)-0942窪川【9時間47分】

 その他の長距離普通列車は下記の通りです。

【普通】13:高松桟橋0412-0501多度津☆0510-1345宇和島【9時間33分】
【普通】13:高松桟橋0412-0501多度津☆0503-(113)-1200窪川【7時間48分】

【普通】15:高松桟橋0601-0709多度津☆0717-1604宇和島【10時間03分】
【普通】15:高松桟橋0601-0709多度津☆0710-(115)-1401窪川【8時間00分】

【普通】17:高松桟橋0849-0947多度津☆0958-1820宇和島【9時間31分】
【普通】17:高松桟橋0849-0947多度津☆0949-(117)-1720窪川【8時間31分】

【普通】19:高松桟橋1040-1933宇和島【8時間53分】

【普通】119:高松桟橋1110-1910窪川【8時間00分】

【普通】23:高松桟橋1407-1509多度津☆1516-2207八幡浜【8時間00分】
【普通】23:高松桟橋1407-1509多度津☆1511-(123)-2219窪川【8時間12分】
045内子線・小松島線・鍛冶屋原線・宇和島線


 内子線は予讃本線の五郎〜内子までです。典型的な盲腸線です。


 1日10往復の列車が走っています。伊予大洲発着の列車が多いですね。


最近の時刻表の路線図(2023年3月号の時刻表から)

 1986年(昭和61年))3月3日に予讃本線の短絡ルート(向井原−内子−伊予大洲)が完成しましたが、この短絡ルートの内、新谷(正確には伊予若宮信号場)から内子は予讃本線とはならず内子線のまま残りました。


 次は徳島本線・高徳本線の徳島〜小松島港の小松島線です。こちらも盲腸線です。この時代には徳島〜中田もまだ小松島線でした。1961年(昭和36年)4月になり徳島〜中田が牟岐線に編入されました。8往復ほどの列車が設定されています。1985年(昭和60年)3月14日に全線が廃止となりました。


 次は高徳本線の板野〜鍛冶屋原の鍛冶屋原線です。こちらもまた盲腸線です。1日7往復の列車が走っており、徳島・鳴門・牟岐などに乗り入れています。1972年(昭和47年)1月16日に廃止されました。


 予讃本線の北宇和島〜江川崎の宇和島線です。宇和島〜江川崎が6往復、宇和島〜近永が1往復設定されています。1974年(昭和49年)3月1日に江川崎〜若井が開業し全通し、予土線と改称されました。
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