かめかめ・かめラ
時刻表見聞録1988年3月
【1 総論】

(記 2022/12/22)

1.「一本列島」


復刻版の表紙


1988年3月号の表紙

 1988(昭和63)年3月13日に青函トンネル、4月10日に瀬戸大橋が開通し、全国的なダイヤ改正が実施されました。本号はそれらを反映したダイヤ改正号です。
 前年の1987(昭和62)年4月1日に国鉄が分割・民営化され新たにJR旅客6社が発足しました。この改正はその6社が足並みをそろえて臨んだ初の全国ダイヤ大改正号です。表紙は青函トンネルを出た快速「海峡」(試運転列車)。トンネルの上には元総理大臣・中曽根康弘氏の「青函隧道」の扁額が見えます。
 青函トンネルとともに注目されたのが上野と札幌を直接結ぶ寝台特急「北斗星」3往復(1往復は季節列車で2段式B寝台のみの編成)の誕生でした。複数のタイプの個室寝台や予約制ディナーの食堂車、ロビーなどを連結したこの新しい列車は当時のトンネル開業ブームを牽引し、爆発的な人気を博しました。東京と北海道との間の旅客はほとんどが航空機利用でしたが、この「北斗星」のデビューにより、鉄道利用が見直され、所要時間よりも移動の過程を楽しむといった旅行者に受け入れられました。これはやがて「カシオペア」や「トワイライトエクスプレス」、さらに現代の「ななつ星」「四季島」「瑞風」などの豪華観光列車へと至る、新しい潮流となりました。
 一方1か月後に開通した瀬戸大橋は、道路の下部とはいえ瀬戸内海の島々の絶景を誇り、快速「マリンライナー」では眺望確保のため、グリーン席は外側を向くようにセットされていました。こちらはトンネルでは味わえない「車窓」が魅力となり人気となりました。
 青函トンネルと瀬戸大橋でつながり、当時のJRのキャッチ「一本列島」になった全国各線の当時のダイヤを本誌でお楽しみください。
2.1988年3月号の注目ポイント(1)




北海道索引地図

 陸地の地色が白色であり、全体にすっきりした印象です。1988年の頃はJR線もまだ現役の路線も多く、北海道では廃止対象のいわゆる長大4線(天北線、名寄本線、池北線、標津線)をはじめ多くの路線が残っていました。


新幹線ページ

 東海道・山陽新幹線に新たに5駅(新富士、掛川、三河安城、新尾道、東広島)が開業し、大きな改正となりました。東海道新幹線では0系の後継として100系が登場していましたが、食堂車に代わってカフェテリアを連結し、2階部分のグリーン席を増やした改良型の100系3往復が運転を開始しました。



 当時の東京ー新大阪間の最短は2時間49分でした。東京発最終新大阪行き21時発の列車(ひかり315号)がそれで、「シンデレラエクスプレス」として有名になった「ひかり」です。テレビCMに合わせるように前年8月より日曜に限り0系から100系に車両が変更されていました。個室グリーン席もありました。  
3.1988年3月号の注目ポイント(2)


津軽海峡線

 青函トンネルは全長53,850mです。トンネルを含む津軽線・海峡線・江差線・函館本線の青森〜函館間は津軽海峡線と名付けられました。それまでの青函連絡船(下り8便、上り7便)に代わり、津軽海峡線の主役になったのは8往復の快速「海峡」です。青森〜函館間の所要は2時間30〜50分前後となり、連絡船時代の3時間50分から大幅な短縮になりました。トンネル内の竜飛・吉岡の両海底駅には見学コースが設定され、「海峡」2往復が見学者用に停車していました。青函トンネルには「海峡」のほか寝台特急「北斗星」3往復、大阪発着の寝台特急「日本海」1往復、盛岡発着の特急「はつかり」2往復と、この改正で新設された青森〜札幌間の夜行急行「はまなす」が乗り入れました。「はまなす」は当初は座席車のみの編成でしたが、のちに寝台車も連結するようになり、最後の定期急行列車として2016年まで運転されていたのは記憶に新しいです。


瀬戸大橋線

 宇野線、本四備讃線、予讃本線(のちに予讃線)の岡山〜高松間は愛称線名・瀬戸大橋線です。この瀬戸大橋線の主役は岡山〜高松間の快速「マリンライナー」19往復で、ほぼ1時間ごとの運転です。岡山〜香川相互間では通勤通学需要も拡大していたため、以後「マリンライナー」は増発が続きました。さらに四国発着の特急「しおかぜ」(岡山〜松山・宇和島間)5往復、「南風」(岡山〜高知・中村間)3往復、「うずしお」(岡山〜徳島間)1往復が設定され、四国へは岡山で新幹線と直接の乗り継ぎが可能になり、利便性が格段にアップしました。このほか東京〜高松間の寝台特急「瀬戸」1往復も運転(東京〜宇野間から運転区間を変更)されましたが、「北斗星」と異なり、個室寝台(後年連結)や食堂車はなく2段式B寝台だけの地味な編成でした。
4.1988年3月号の注目ポイント(3)


営業案内

 運賃料金早見表を見ると、上野〜札幌間では新幹線〜函館発着「はつかり」利用〜道内特急利用で20,600円、「北斗星」B寝台利用で21,800円とあります。当時の航空機は羽田〜千歳間で25,500円です。この程度の料金差と圧倒的な所要時間の差にもかかわらず鉄道の旅の人気が見直されていたのは、やはり青函トンネル開通という大きなインパクトがあったからこそでした。
 割引きっぷを見ると、現在と比べて数多くのきっぷの改廃がありますが、その中でもなんといっても今はなき一般周遊券、そしてワイド・ミニ・ルートの各周遊券の項が懐かしいです。特にワイド・ミニ周遊券は各方面に各地から発売されており、多くのページ数が割かれていました。今から考えれば旅行者にとっては夢のようなきっぷが取り揃えられていました。なお、これら周遊券は一部「周遊きっぷ」への変更を経て、2013年にすべての発売が終了しました。
 列車の編成ご案内では、何といってもまだまだ急行列車の存在感が大きく、ローカル色豊かな編成もありました。また寝台車の記号が増え、「ロイヤル」や「ソロ」などが今号で新しく加わりました。
5.「63・3ダイヤ改正記念」 日本一周早回り懸賞クイズ(1)



 たいむたいむてぇぶるの早回り懸賞クイズがありました。東京駅を出発しすべての道府県庁所在地(沖縄県を除く45都市)をめぐって(通過するだけでも可)、もっとも短い所要時間で東京駅に戻ってくるものです。正解はわかりませんが、自分も挑戦してみました。
 (1)まず最初は、東京から東海道新幹線で名古屋へ。静岡→名古屋→津→奈良→和歌山→大阪→神戸→岡山→高松→、、、、、の順で回ってみました。所要時間は6日22時間46分でした。
 (2)次いで東京から北へ向かってみました。浦和を通って、大宮からは東北新幹線で宇都宮→福島→仙台→盛岡まで。そして盛岡からは寝台特急北斗星1号で青森→札幌、、、、の順で回ってみました。所要時間は6日16時間15分でした。(1)より6時間31分短くなりました。
 (3)東京から札幌までは(2)と同じで、その後は少しづつ工夫したところ、所要時間は6日11時間07分となりました。(1)より11時間39分、(2)より5時間08分短くなりました。正解はいったいどのくらいの所要時間だったのでしょうね。
6.「63・3ダイヤ改正記念」 日本一周早回り懸賞クイズ(2)

それでは私の日本一周早回り(3)を3月13日からみてみましょう。

【第1日】3月13日(日)

東京1936-1946上野


上野1951-2018大宮 【1浦和】

 上野から東北新幹線を利用したいのですが、浦和を通りませんので、大宮までは在来線で移動します。 まずは埼玉県の県庁所在地の浦和をクリアです。


大宮2020-2319盛岡  やまびこ59 【2宇都宮】【3福島】【4仙台】【5盛岡】

 大宮から盛岡までは東北新幹線を利用しましょう。大宮をでると宇都宮・郡山・福島・仙台と停車し、仙台以降は各駅に停車します。大宮から約3時間で終点の盛岡へ到着します。宇都宮・福島・仙台・盛岡と4県庁所在地をクリアしました。




盛岡2332-青森(-0424函館0432-0853札幌)  寝台特急北斗星1号 【6青森】

そして盛岡からは今回のダイヤ改正の目玉の一つである寝台特急北斗星1号に乗り込みます。盛岡ではわずか13分の乗り換え時間です。食堂車のグランシャリオが開いていたら赤ワインを飲みたいですね。盛岡を出ると、八戸には停車しますが、青森には停車せず通過してしまいます。深夜の時間帯ですからやむを得ないでしょう。


(盛岡2332-)青森-0424函館(0432-0853札幌)  寝台特急北斗星1号

八戸の次の停車駅は函館です。北海道に入りました。


(盛岡2332-青森-0424)函館0432-0853札幌  寝台特急北斗星1号 【7札幌】

道内では、函館を出ると森・八雲・長万部・洞爺・伊達紋別・東室蘭・登別・苫小牧・千歳空港とこまめに停車し終点の札幌には8時53分に到着します。青森と札幌の2つをクリアしました。

★7クリア/45
7.「63・3ダイヤ改正記念」 日本一周早回り懸賞クイズ(3)

【第2日】3月14日(月)


札幌0854-1243函館  特急北斗4

 札幌から函館へは特急北斗4号で向かいます。乗り換え時間はわずか1分。ダッシュが必要です。北斗4号は札幌を出ると、千歳空港・苫小牧・登別・東室蘭・伊達紋別・洞爺・長万部・八雲・大沼公園に停車します。


函館1254-1529青森  快速海峡10

 函館からは今回のダイヤ改正で新たに誕生した快速海峡10号を利用します。停車駅は木古内・竜飛海底(乗車のみ)・津軽今別・蟹田のみです。竜飛海底では、快速海峡8号から下車し見学をした方々の乗車のみが可能です。


青森1554-1911秋田(1931-0131福島0142-0443小山)  急行津軽 【8秋田】

 青森からは奥羽本線経由の急行津軽に乗り換えます。津軽は上野行きの夜行列車ですが寝台設備はありません。浪岡・川部・弘前・大鰐・碇ヶ関と、急行列車だけにとてもこまめに停車し、秋田までは16駅に停車します。


(青森1554-1911)秋田1931-0131福島(0142-0443小山)  急行津軽 【9山形】

 秋田からも刈和野・大曲・飯詰・横手・十文字・湯沢など、福島まで19駅に停車します。


(青森1554-1911秋田1931-0131)福島0142-0443小山  急行津軽

 福島からは東北本線を南下します。郡山・黒磯・宇都宮を停車し、夜もまだ明けていない4時43分に栃木県の小山に到着し、ここで下車します。

★9クリア/45
8.「63・3ダイヤ改正記念」 日本一周早回り懸賞クイズ(4)
【第3日】3月15日(火)


小山0600-0750高崎 【10前橋】

 小山で1時間17分間じっと待って両毛線に乗り換えます。前橋を通ります。


高崎0802-0928新潟  とき403 【11新潟】

 高崎からは奇策を使います。新潟へ上越新幹線で往復です。まずはとき403号で新潟へ。ときはすべての駅に停車します。


新潟0940-1047高崎  あさひ306

 12分の乗り換えで、上りのあさひ306号に乗ります。これは速達タイプで、長岡の次が高崎です。


高崎1109-1250長野  特急あさま9 【12長野】

長野1329-1412妙高高原

妙高高原1414-1454直江津  急行赤倉3

 今度は高崎から信越本線の特急あさま9号で長野へ向かいます。高崎ではだるま弁当を買って車窓を眺めながら食べましょうか。それとも長野で30分以上時間がありますから、信州そばを手繰ってもいいですね。長野からは妙高高原までは普通列車で、そしてそのまま妙高高原からは急行赤倉になるようですので、直江津に向かいます。




直江津1541-1659富山  特急北越4 【13富山】

 直江津では北陸本線に乗り換えます。約1時間の待ち時間となってしまいますが、特急北越4号で富山を目指します。


富山1704-1951米原(1954-2049名古屋)  特急しらさぎ12 【14金沢】【15福井】

 北越4号は金沢まで行きますが、富山で乗り換えましょう。特急しらさぎ12号で名古屋へ向かいます。高岡・金沢・小松・加賀温泉・芦原温泉・福井・武生・敦賀に停車します。


(富山1704-1951)米原1954-2049名古屋  特急しらさぎ12 【16岐阜】【17名古屋】

 北越4号は米原で進行方向を変えて、大垣・岐阜・尾張一宮に停車し終点の名古屋へ到着します。




名古屋2108-米原(-岡山-0656門司0702-0834鳥栖0836-1044長崎)  寝台特急さくら


(名古屋2108-)米原-岡山(-0656門司0702-0834鳥栖0836-1044長崎) 寝台特急さくら 【18大津】【19京都】【20大阪】【21神戸】【22岡山】


(名古屋2108-米原-)岡山-0656門司(0702-0834鳥栖0836-1044長崎)  寝台特急さくら 【23広島】

 名古屋からは寝台特急さくらに乗り換え終点の長崎を目指します。名古屋を出ると、京都・大阪に停車しますが、次は徳山まで止まりません。大津・神戸・岡山・広島は通過してしまいます。


(名古屋2108-米原-岡山-0656)門司0702-0834鳥栖(0836-1044長崎)  寝台特急さくら 【24博多】

 その後は小郡・宇部・下関・門司・小倉に停車し博多を経て、鳥栖からは長崎本線に入ります。


(名古屋2108-米原-岡山-0656門司0702-0834)鳥栖0836-1044長崎  寝台特急さくら 【25佐賀】【26長崎】

 佐賀・肥前山口(佐世保行きを分離)・肥前鹿島・諫早に停車し、終点の長崎には10時44分に到着します。寝台特急さくらだけで9個の府県庁所在地をゲットできました。

★26クリア/45
9.「63・3ダイヤ改正記念」 日本一周早回り懸賞クイズ(5)
【第4日】3月16日(水)


長崎1102-1256鳥栖  特急かもめ10

 18分後に長崎から特急かもめ10号で長崎本線を折り返します。諫早・肥前鹿島・肥前山口・佐賀に停車し、鳥栖で下車します。




鳥栖1341-1616出水(1617-1749西鹿児島)  特急有明25 【27熊本】

 鳥栖からは鹿児島本線に乗り換えます。久留米・羽犬塚・瀬高・大牟田・玉名・熊本・八代・水俣・出水と停車します。熊本県の県庁所在地の熊本にも寄りました。


(栖1341-1616)出水1617-1749西鹿児島  特急有明25

 出水からは阿久根・川内・串木野・伊集院と停車し、終点の西鹿児島に到着しました。


西鹿児島1847-2109宮崎  快速錦江 【28鹿児島】【29宮崎】

 西鹿児島からは快速錦江8号に乗り換えます。快速といってもほとんどの駅に停車します。鹿児島も通過し、宮崎で下車します。


宮崎2315-0530小倉  急行日南 【30大分】

 宮崎駅の近くの居酒屋で一杯やりながら夕食としましょう。そして約2時間後に急行日南に乗り込みます。寝台の設備はありません。大分を深夜に通り小倉には5時30分に到着します。これで東北地方に続き九州地方もコンプリートしました。

★30クリア/45
10.「63・3ダイヤ改正記念」 日本一周早回り懸賞クイズ(6)
【第5日】3月17日(木)


小倉0628-0658小郡  こだま530

 小倉では早朝に約1時間の待ち合わせで新幹線に乗り換えます。開店していたら駅のホームでかしわうどんの朝食を食べたいものです。こだま530号を小郡で下車します。


小郡0917-1056益田(1104-1413米子)  特急おき2 【31山口】

 小郡では2時間以上の待ち時間が生じます。早い列車に乗ってもいいのですが、いずれ同じ時刻になりますので、特急おき2号まで待つことにします。小倉でかしわうどんが食べられなかった場合は、小郡の駅前食堂で朝食をとりましょう。特急おき2号は湯田温泉の次に県庁所在地の山口に停車します。その後は三谷・徳佐・津和野・日原・益田に停車します。




(小郡0917-1056)益田1104-1413米子  特急おき2 【32松江】

 益田からは山陰本線に入ります。日本海の車窓がきれいです。浜田・江津・大田市・出雲市・松江・安来と停車し終点の米子へは14時13分に到着します。


米子1416-1609鳥取  快速 【33鳥取】

 米子からは快速に乗り換えます。快速といっても倉吉から鳥取までは各駅に停車していきます。


鳥取1623-1910岡山  急行砂丘7

 鳥取からは因美線に乗り換え、急行砂丘7号で岡山を目指します。郡家・智頭・美作加茂・津山・亀甲・弓削・福渡・金川と停車し終点の岡山には19時10分の到着です。


岡山1933-2018宇野

宇野2100-2200高松  宇高連絡船25 【34高松】

 岡山からは四国に向かいます。瀬戸大橋の開通は来月ですので、宇野線と宇高連絡船を使います。宇野から高松までは連絡船で1時間。四国に入りました。山口県、島根県、鳥取県の県庁所在地を通ったので、中国地方もコンプリートしました。

★34クリア/45
11.「63・3ダイヤ改正記念」 日本一周早回り懸賞クイズ(7)
【第6日】3月18日(金)


高松0050-0352松山  急行うわじま1 【35松山】

 高松で日付がかわるのを待ち、0時50分発の急行うわじま1号に乗り換えます。夜行急行ですが寝台設備はありません。坂出・丸亀・多度津・詫間・高瀬・観音寺・川之江・伊予三島・伊予土居・新居浜・伊予西条・壬生川・今治・伊予北条と真夜中なのにこまめに停車していきます。松山には3時52分の到着です。


松山0525-0811多度津  急行いよ

 松山で1時間半の待ち時間がありますが、すぐに予讃本線を急行いよにて折り返します。


多度津0909-1126高知  特急南風3 【36高知】

 多度津からは土讃本線の特急南風3号に乗り換えます。多度津を出ると、善通寺・琴平・阿波池田・大歩危・大杉・土佐山田・後免に停車し、高知で下車します。


高知1302-1438阿波池田  急行あしずり4

 高知で昼食を食べましょう。そして13時02分発の急行あしずり4号で阿波池田まで戻ります。


阿波池田1604-1727徳島  急行よしの川4 【37徳島】

 阿波池田では祖谷そばを軽く手繰ります。そして徳島本線の急行よしの川4号で吉野川に沿って徳島へ。


徳島1757-1936高松  急行阿波18

 徳島からは高徳本線の急行阿波18号で高松まで戻ります。


高松1943-2043宇野  宇高連絡船26

宇野2107-2152岡山

 わずか7分の待ち時間で宇高連絡船に乗り込みます。船内で讃岐うどんでお腹を満たします。そして宇野から岡山まで宇野線の普通列車で向かいます。岡山到着は21時52分です。


岡山2207-2316新大阪  こだま376

 山陽新幹線のこだま376がまだ走っていました。新大阪到着は23時16分です。


新大阪2325-2329大阪

大阪2338-2355天王寺

 新大阪から大阪を経て天王寺まで行くことができました。四国地方の愛媛県、高知県、徳島県の3個の県庁所在地を通ったことになり、四国地方をコンプリートしました。

★37クリア/45
12.「63・3ダイヤ改正記念」 日本一周早回り懸賞クイズ(8)
【第7日】3月19日(土)


天王寺0517-0642和歌山 【38和歌山】

 さぁ、ラストスパートです。あと残りは8つの県庁所在地です。天王寺を早朝に出て阪和線で和歌山へ。これで38個目です。


和歌山0656-0923王寺

 和歌山では14分の待ち時間で和歌山線で王寺までいきます。


王寺0931-1002加茂 【39奈良】

 王寺では関西本線に乗り換えて加茂へ。途中で奈良を通りこれで39個目。


加茂1003-1129亀山

 加茂でわずか1分の乗り換えですが同じホームなのでそれほどあわてなくて大丈夫です。この列車で亀山までいきましょう。


亀山1145-1202津 【40津】

 亀山からは紀勢本線に乗り換えです。三重県の県庁所在地の津に到着しました。これで40個目。あと5つとなりました。


津1204-1225亀山

 津では2分で乗り換えです。ダッシュが必要です。亀山まで戻ります。


亀山1240-1351名古屋

 亀山からは関西本線の普通列車で名古屋へ向かいます。


名古屋1352-1528新横浜  ひかり202 【41静岡】

 名古屋からは東海道新幹線ひかり202号に乗り込みます。途中静岡を通過しました。新横浜で下車します。


新横浜1542-1555横浜 【42横浜】

 横浜線で横浜へ向かいます。これで42個目。あと3つです。


横浜1556-1646八王子  快速

 わずか1分の乗り換えで八王子行きに乗り換えです。ダッシュ!


八王子1703-1812甲府  特急かいじ13 【43甲府】

 八王子からは特急かいじ13号で一気に甲府へ。残すは千葉県千葉市と茨城県水戸市のみとなりました。


甲府1813-1949新宿  特急あずさ30

 甲府での乗り換え時間はわずか1分。またダッシュが必要です。特急あずさ30号は甲府を出ると、山梨市・大月・八王子・立川のみに停車して終点の新宿へ。時刻は19時49分です。

新宿1954-2009東京 中央線

 新宿から中央線で東京へ向かいます。


東京2035-2137成田  特急すいごう3 【44千葉】

 東京からは総武本線の特急すいごう3号で千葉を通過します。あと1つです。成田で下車します。時刻は21時37分です。


成田2141-2220我孫子

 成田線で我孫子へ向かいます。時刻は22時20分です。


我孫子2226-2321水戸  特急ひたち53 【45水戸】

 我孫子からは常磐線の特急ひたち53号に乗り換えます。23時21分に水戸に到着。これで45の県庁所在地をすべてクリアしました。しかし、今日中には東京へは戻れません。明日の始発に乗ることにします。

★45クリア/45

【第8日】3月20日(日)


水戸0428-0628上野

上野0633-0643東京

 水戸からは常磐線の普通列車で上野へ。そして東京へ着いたのが午前6時43分でした。3月13日(日)の19時36分に出発し、3月20日(日)の6時43分に到着したので、所要時間は6日と11時間07分となりました。
13.湯煙りに和気あいあい


  列島見ごろ旅ごろ・日本百選シリーズ12に「湯煙りに和気あいあい」がありました。温泉特集です。火山国日本列島には温泉が2400余りあるそうです。


 時刻表編集部が選んだ露天風呂百選が掲載されています。地元の神奈川県では、48箱根湯本温泉、49堂ガ島温泉、50奥湯河原温泉と3箇所が選抜されています。隣の静岡県は51伊東温泉、52北川温泉、53稲取温泉、54奈古谷・駒の湯温泉、55修善寺温泉、56大滝・七滝温泉、57堂ガ島温泉、58大沢温泉と8箇所も選ばれていました。
14.宇高連絡船




 乗り物風土記シリーズ11に宇高連絡船が取り上げられていました。1988年4月、もうすぐ廃止される連絡船です。


 オープンデッキ

 宇高連絡船で最大の人気は、なんといってもオープンデッキで売られるさぬきうどんでした。かけが250円という安さもあって、接続列車の乗客が乗り込んで来ると長い行列ができました。無料開放されているパットゴルフも子供たちは若者に人気。明るい歓声がデッキにあふれるでいました。
15.元気甲斐@小淵沢駅


 駅弁細見12には小淵沢駅の元気甲斐が取り上げられていました。おやじぎゃく的なネーミングが面白いですね。二段重ねの駅弁です。
16.掲載の仕方と記号の説明


 電話予約コード番号というのがあります。新幹線・特急時刻表の斜字は、指定券をキャプテン・プッシュホン予約する際の予約コード番号です。詳しくはピンクのページをご覧ください。


 ピンクのページにはこのように記載されています。こういう予約方法があったのですね。一度も使ったことはありませんでした。


 運転期日欄の「休日」とは、日曜・祝日および日曜と祝日が重なった場合の翌日の月曜を含みます、と書いてあります。この時代は土曜日は休日扱いではなかったようです。


 記号の説明も掲載されています。

・赤帽のいる駅・・・「赤帽」とは乗客の手荷物などを運搬する職業で、1988年では東海道・山陽本線では、東京・名古屋・京都・新大阪・大阪・岡山・三原・広島などにいたようです。
・エル特急・・・「エル特急」とは昼行で運行本数の多い在来線の特急列車の愛称として使用されていました。
・カフェテリア・・・食堂車やビュフェだけでなくカフェテリアもあったのですね。
17.JR旅客会社路線図


 太線が幹線で、細線は地方交通線です。JR九州では、上山田線・宮田線・高千穂線が健在です。JR四国はあまり変化はありません。JR西日本では、鍛冶屋線・大社線・三江線などが残っています。


 JR北海道では、天北線・名寄本線・深名線・池北線・標津線・日高本線・江差線などが残っています。JR東日本では、東北新幹線はまだ盛岡までで、岩泉線も健在です。JR東海はあまり変化はありません。JR西日本では、能登線が残っています。  
18.新設駅・改称駅一覧


 東海道新幹線に新富士・掛川・三河安城の3駅が、山陽新幹線に新尾道・東広島の2駅が、そして在来線にも28駅が新設されました。改称も5駅あります。
19.シュプール号快走中






 スキーブームだったのでしょう。全国各地にシュプール号が走っています。シュプール号の特長は、

(1)行きは夜行で朝スキー場に到着、帰りは15時頃現地を出て、当日夜に帰宅のパターンですから、帰る日の午前中までゆっくり滑れます。
(2)出発地周辺の駅にはきめ細かく停車して、あとはスキー場最寄駅までノンストップ。
(3)駅とスキー場の間は「シュプールバス」がカッチリと連絡しています。(上越地区と送迎バスが運転される猪苗代地区にはありません。)
(4)車両はすべて特急車両で全席指定席です。「シュプールレインボー蔵王」や「シュプールユーロ赤倉」は欧風客車を使用しています(全席グリーン車)から、ゴージャスなムードが楽しめます。
(5)ねだんはスキーヤーのための特別料金、週末(下り金曜日発、上り日曜・休日発)と平日(週末以外の日発)の二本立てで、平日はグッとおトク。

となっています。


 列車名(シュプールは省略)と運行区間は、レインボー蔵王(上野〜山形)、蔵王(横浜・新宿〜山形)、猪苗代(上野〜猪苗代)、信越(東京・新宿〜妙高高原)、上越(大船・横浜・新宿〜小出)、白馬(千葉・新宿〜信濃森上)、妙高・志賀(神戸・大阪・京都〜長野)、白馬・栂池(明石・神戸・大阪・京都〜白馬・南小谷)、ユーロ赤倉(名古屋〜妙高高原)、つがいけ(名古屋〜信濃森上)など数多くの列車が走っています。
20.カートレインで異色の旅を


 カートレインとはその名のごとく、マイカーを列車で運ぶシステムです。編成はA寝台車と荷物車が連結されていて、人はA寝台車で、マイカーは荷物車で一夜をすごすというものです。


 運転区間は恵比寿〜広島・東小倉と、熱田〜東小倉の2系統です。A寝台車に宿泊できるのがいいですね。
21.宇野線・宇高連絡船・四国各線




 付録19〜38ページには3月13日から4月9日までの宇野線・宇高連絡船・四国各線の時刻表が掲載されています。瀬戸大橋が開通するまでの期間です。この地域は3月13日と4月10日の2回のダイヤ改正があったわけですね。
22.JR西日本・休日用 東海道・山陽本線


 この時からJRの高崎線・東北本線・常磐線・武蔵野線・東海道本線・山陽本線等で休日ダイヤが実施されはじめたようです。


 付録40〜55ページにはJR西日本の東海道・山陽本線(米原〜岡山)の休日用の時刻が掲載されています(平日用は本文に記載されています)。
23.JR東日本・休日用 高崎線・東北本線


 付録56〜62ページにはJR東日本の高崎線の休日用の時刻が掲載されています(平日用は本文に記載されています)。


付録63〜67ページにはJR東日本の東北本線(上野〜黒磯)の休日用の時刻が掲載されています(平日用は本文に記載されています)。
24.バス転換路線


 バス転換路線のバス時刻表が掲載されています。松前線・瀬棚線・幌内線・羽幌線・佐賀線・山野線・宮之城線・大隈線の8路線で、すべて北海道と九州の路線です。列車よりもバスの本数が増えて便利になったところもあることでしょう。
25.オレンジカード


 付録70〜73ページにはオレンジカード発売のお知らせがあります。4ページにわたり56種類のオレンジカードが掲載されています。
【1 総論】  【2 東海道・山陽】  【3 近畿・中国・四国】  【4 九州】  【5 北陸・中央・上信越】  【6 東北】  【7 北海道】  【8 夜行バス・私鉄】