かめかめ・かめラ
北三陸紀行
(青森県〜岩手県)
(2014/7/19-21)
【9 快速リアス】
(2014/7/21)(記 2014/11/29)
JR山田線宮古駅舎の全景です。JR山田線は盛岡〜茂市〜宮古〜陸中山田〜釜石を結んでいますが、宮古〜陸中山田〜釜石は東日本大震災で被災し、鉄道としての復旧のめどはたたず、バスでの代行運転となっています。
駅前にはこんなモニュメントがありました。
「うみねこと乙女」 この像は、うみねこと戯れる少女をモチーフに、郷土の彫刻家、吉川保正が「みやこ」のシンボル・マスコットとして制作したものです。本州最東端のまち。 と書いてあります。
まだまだ発車まで時間があるので、待合室に座って待っていると、どんどんと改札口から行列ができています。そんなに慌てなくてもいいのになぁと思っている私はイスに座ってゆっくりと待っていました。
盛岡まで行く列車は1日わずか4本しかありません。しかもこれから乗ろうとする9時31分発の快速リアスの次は15時54分までありません。6時間以上も空いてしまいます。岩手県北バスは、盛岡と宮古を2時間15分で結び、1日18便も出ています。これじゃぁ、バスを利用したくなっちゃいますね。
山田線宮古駅のスタンプです。「うみねこがほほえむ浄土ヶ浜の駅」と書いてあります。
これから快速リアスで盛岡を目指します。停車するのは、宮古を出ると、茂市・陸中川井・区界・上米内・山岸・上盛岡そして終点の盛岡です。
快速リアスの車両です。2両編成でほぼ満席です。私はボックス席に相席で座りましたが、高校生たちは立っています。相席のお相手は二人のおばちゃんです。長野県の佐久出身の二人でした。さすがおばちゃん、よくしゃべります。あっという間に仲良くなりました。田野畑近くの羅雅荘へ行ってきたそうです。来るときも盛岡から山田線を利用したそうですが、その列車も満席で、お客さんの中には床に直接座った人もいたそうです。そういう経験があるので改札口に行列をしていたのだそうです。仲良くなると、これ食べない? と言って次から次へと食べ物が出てきます。おせんべい、チーズ、イカ、帆立、なんでも出てきちゃいそうです(笑)。御礼を言っていただきました。おばちゃん、どうもありがとうございました。
茂市駅を出ると、徐々に登り勾配になってきました。閉伊川に沿って登っていきます。
陸中川井駅を出てからは、おばちゃんに断って一番前に移動して車窓を楽しみました。
陸中川井〜箱石
ローカル色豊かな車窓になってきました。晴れ間も覗いてきました。
区界駅で列車交換です。対向列車はポケモントレインでした。車内にもポケモンがあちらこちらに描かれていました。
区界駅はその名の通りに分水嶺の駅で、ここから勾配は下りになります。
区界駅を出てから最後尾から車窓を楽しみます。
区界〜浅岸
上米内駅に到着しました。ここでも列車交換です。対向列車は反対向きの快速リアスです。ここで白井海岸駅で会った大阪からの彼にまた会いました。宮古から快速リアスでここまで来たようですが、ここからまた対向列車に乗り換えて宮古方面へ引き返すようです。とてもタフですね。
乗っている車両をこのチャンスにパチリ。
上米内駅は開業90周年を迎えたようです。
なかなかいい天気になってきました。ボックス席に戻っておばちゃんとおしゃべりしていると盛岡駅に到着しました。
宮古0931ー1136盛岡 山田線 快速リアス
盛岡駅のみどりの窓口で、盛岡〜一ノ関の新幹線自由席特急券を買い、12時07分発のやまびこ46号に乗ります。
あっという間に一ノ関に到着しました。市名は「一関」で、駅名は「一ノ関」ですが、読みは同じ「いちのせき」です。
「ようこそ一ノ関駅へ」とSLとピカチューが迎えてくれました。
大きなかまど神の像がありました。一関地方では「もろもろの災禍は火の炎からおこる」と信じられ、かまどの上に守り神としてかまど神を置いて、信仰してきたそうです。地方の特色の一つですね。
一ノ関駅のスタンプです。
盛岡1207ー1246一ノ関 東北新幹線 やまびこ46号
一ノ関駅で途中下車したのは、「駅前食堂」という本で紹介されていたあるお店に行くためでした。
そのお店は駅前食堂 いわぶち屋 旅館です。
名物のソース鶏カツ丼を食べたかったからです。
しかし、、、、店頭には虚しく「準備中」の札が。。。まぁ、よくあることです。事前に電話すればいいのになぁ、といつも思うのですが、忙しい時だったら失礼だと思ってしまう、優しい私なのでした(笑)。
しょうがないので、駅構内の食事処菜のはなで牛丼を食べました。ご飯が炊きたてすぎて熱々でしたが、まぁまぁ満足しました。
そして次のやまびこ48号に乗りました。この自由席が満席でした。私は通路側に座りましたが、仙台からはすでに立ち客が出てました。通路まで乗客が並んでいます。福島、郡山とさらに乗客が増えてきました。増えても座れません。座れてよかったです。定刻に東京駅に到着しました。
一ノ関1349ー1624東京 東北新幹線 やまびこ48号
新幹線を降りてから、ダメもとで東京ラーメンストリートの六厘舎の行列を見に行きました。すると、奇跡が起こりました。いつもいつも1時間半〜2時間待ちくらい行列の途切れないお店なのに、5-6人しか並んでいません(写真は食べた後で撮影)。行列の時間表示ではわずか15分待ちです。これは並ぶしかないでしょう。
興奮している自分がわかるので、自分で自分を落ち着かせていると、お店の人が「前の人が食券を買ったら、順番に食券を買ってお待ちください」と言いました。お勧めは豚玉つけめんだとも付け加えます。素直な私は“豚玉つけめん”のボタンを押しました。1,080円でしたが、これも東京価格と思って諦めましょう。
カウンター席に座るとしばらくしてつけめんが出てきました。トロッとしたつけ汁には、六厘舎を有名にした魚粉とともに、豚ほぐしがのっています。それにメンマやナルトなど、なかなか豪華な具の競演です。麺は極太やや縮れ麺。麺を食べ終える頃にはつけ汁もほとんど少なくなってしまいましたが、スープ割りをして最後まで六厘舎を楽しみました。
食後に、東京から新宿へ出て、新宿からはロマンスカーで帰宅しました。なかなか充実した3日間でした。
【1 八戸・みろく横丁】
【2 八戸線】
【3 久慈駅周辺】
【4 白井海岸駅・堀内駅】
【5 島越駅・田野畑駅】
【6 田老駅・防潮堤】
【7 摂待駅・宮古駅】
【8 一の渡駅・山口団地駅・佐羽根駅】
【9 快速リアス】