かめかめ・かめラ
JR北海道全線制覇
(北海道)
(2006/10/13-21)

【1 北斗星で函館へ】
(2006/10/13-14)(記 2006/10/29)


 JR北海道の路線を一挙に乗りつぶそうという計画を立てた。一応家族を誘ったが案の定無視された(笑)。最短では5〜6日で乗りつぶせるが、北海道フリーパス(一人用・グリーン車用)を利用して8日間の旅程とした。このフリーパスの有効期間は7日間だが、最終日は一日散歩きっぷ(道央圏用)を利用することで合計8日間となる。北海道フリーパスのグリーン車用(34,860円)は、道内の特急列車のグリーン車とB寝台を利用できる。“グリーン車用とは贅沢だ”と思われるかもしれないが、長丁場になることや寝台特急まりもを利用することを考えると普通車用(23,750円)との11,110円の差額はむしろお買い得であると考える。また一日散歩きっぷ(道央圏用)は札沼線や日高本線、長万部・富良野・美瑛・新得・室蘭まで普通列車を利用して行くことができてたったの2,040円という、これまた非常にお買い得のきっぷなのである。

 出発前にすべての列車のグリーン車や指定席(グリーン車のない列車)やB寝台などを手配して、つまり20枚以上のチケットを手に入れて出発の日を待った。ところが10月6日〜8日にかけて北海道を台風並の低気圧が襲った。それにより石北本線と日高本線が一部不通となっているとの情報が入った。いつになったら開通するのかどうか、毎日JR北海道の列車運行情報を見ながらハラハラしていた。結局、石北本線は12日の始発から、日高本線は13日の始発から開通したので、予定を変更する必要はなくホッとした。


北海道フリーパス(一人用・グリーン車用)

 小田急線で新宿へ出て、軽く腹ごしらえをしてから山手線で上野に向かう。新宿から山手線外回りに乗り、もう少しで上野という日暮里駅に到着した時、「新宿駅で人が線路内に入ったため安全確認のためしばらく停車します。品川までお急ぎのお客様は反対側ホームの京浜東北線にお乗り換えください。」というアナウンスがあった。乗り換えて間もなく「安全確認ができましたので運転を再開します」というアナウンスがあり、結局ほぼ同時に日暮里駅を出発してるじゃん(笑)。二度目のアナウンスに素早く反応して京浜東北線から山手線に再度乗り換えようとした人もいたが、残念ながらタッチの差でどちらの列車にも乗ることができずホームに取り残されていた。

 上野駅の13番線ホームが寝台列車の発着ホームだ。その脇に“五つ星”という待ち合いスペースがある。もちろん豪華寝台特急のカシオペアにちなんだ名前だ。そこのイスに座り北斗星3号の到着を待つ。18時50分頃に北斗星3号が入線してきた。  

【上野19:03〜6:34函館】寝台特急 北斗星3号 <津軽海峡線完乗>

 
北斗星3号車両 ◇ 行き先表示

 シングルデラックスの車内設備は素晴らしい。料金が高いので当たり前と言えば当たり前だが、小さなビジネスホテルという感じだ。

 
机とイス ◇ ドライヤー

 
ベッド ◇ 洗面道具の備品

 
シャワー ◇ 洗面(上段)とトイレ(下段)

 
洗面 ◇ トイレ

 
トイレットペーパー ◇ コンセント

 上野を出発して間もなく検札があり、その後ウエルカムドリンクが運ばれてきた。小樽ワインとウィスキーとお茶と氷などである。モニタでは“彩りの秋忘れず〜尾瀬〜”の後、三谷幸喜の映画“有頂天ホテル”が放映されている。ワインを飲みながら映画でも見てゆっくりとくつろぐ。これから先の道中は長い。途中で車内探索をすると、B寝台はかなり空いていた。

 
ウエルカムドリンク ◇ 有頂天ホテル

 食堂車のグランシャリオでは、19時45分〜21時15分頃までは予約制の夕食タイムである。フルコースディナー(肉、魚を主体としたフランス料理)が7,800円、懐石御膳(北斗星風)が5,500円という料金なのでコストパフォーマンスを考えて予約をしなかった。そのうち妻と乗ったときには優雅に楽しみたいものだ。

 21時30分頃からはパブタイムとなり予約不要なので、グランシャリオに行ってみた。小さな子供を連れた家族が先客でいるだけで空いていた。まず生ビールとビーフシチューを注文する。注文する時に女性乗務員に話しかけるが、「通常の金曜日の夜はこんなに空いてないが今日はどうしたんでしょうねぇ」という返事だった。お客さんが増えるわけでもなく、たまに来るお客さんはビールなどを買いに来るだけで、席には座らない。お腹も空いていたので、赤ワインと北海道ソーセージ盛り合わせを追加する。

 
グランシャリオ ◇ ビーフシチュー


10月14日(朝)の行程

 シングルデラックスではモーニングドリンクと新聞のサービスがある。前日に頼んでおいたモーニングティーは来たが、新聞は来ない。車掌さんに尋ねると函館で積み込むので無理でしょうとのこと。そうならそうと前もって伝えて欲しいなぁ。函館が近づいてきたが、到着が8分ほど遅くなると車掌から直々にお知らせがあった。


モーニングティー
【1 北斗星で函館へ】  【2 江差線・大沼公園】  【3 日高本線】  【4 函館(山)線・留萌】  【5 宗谷本線】  【6 石北本線】  【7 釧網本線・花咲線】  【8 夕張・新得・富良野】  【9 一日散歩きっぷ】