かめかめ・かめラ
北海道東・道北紀行
(北海道)
(2012/10/3-9)

【3 日本一長い定期普通列車1(滝川〜落合)】

(2012/10/4)(記 2013/5/8)


   
地図 ◇ 朝の月 ◇ アイスホッケー像

 ホテルを早朝にチェックアウトし苫小牧駅まで歩きます。空には部分的に青空が覗いていますが、頬をさす風は冷たく感じられます。下弦の月がまだ空に出ていました。昨日は気がつきませんでしたが、駅前にアイスホッケー像がありました。王子製紙がありますのでアイスホッケーも盛んなのでしょう。ホッキとホッケー。関係ありませんね(笑)。

   
苫小牧駅舎 ◇ 駅構内

   
列車案内 ◇ ここにもホッキ

 いたる処にホッキがあります。苫小牧市をあげて売り出しているのでしょう。

   
駅名標 ◇ 駅スタンプ ◇ ホームから青空

 肌寒いのですが、空には青空が増えてきました。いい天気になりそうです。

 
岩見沢行き列車入線

 
始発岩見沢行き列車@苫小牧

 5時50分発の日高本線静内行きの列車が出発した後に、岩見沢行き列車が入線してきました。2両編成のワンマンでボックスタイプのセミクロスシートです。当初はほとんど乗客はいませんでしたが、次の沼ノ端から隣のボックスに高校生のさわやかなカップルが乗ってきました。席につくと早速カバンから教科書を取り出し、、、、じゃなかったマンガを取り出しむさぼり読んでいます(笑)。

 沼ノ端〜遠浅間でウトナイ湖に近づくのですが、残念ながら車内からは見ることができませんでした。さすがに平日の朝だけあって、徐々に高校生が多くなってきました。

   
石勝線をアンダークロス(列車最後尾から) ◇ 石勝線と合流(列車最後尾から)

 安平駅を過ぎてしばらくすると石勝線をアンダークロスして、やがて石勝線と合流しました。もうすぐ昨日も通った追分駅です。

 追分駅でかなりの高校生が乗車しました。私は二両目の後ろの方に座っていましたが、周囲にも高校生が増えてきています。次の三川駅からも大量に高校生の乗車がありました。由仁駅からも大量乗車です。通学時の高校生は私のような旅行客とは相席しないという法則がありますが、さすがに混んできたので、私の横にも前にも高校生が座ってきました。栗山駅では運転士さんが車内放送で「まだお客様が6人ほど乗車できません。ご乗車のお客様には大変申し訳ありませんがもう少し中にお詰め下さい」とアナウンスしました。そんなに乗客が多いのかと、私はビックリしましたが、ひょっとして日常茶飯事なのか乗客の高校生はうんともすんとも動きません。しばらくしてまた放送がありました。「まだ3人のお客様がご乗車できません。列車が出発できませんので、もう少し中までお詰め下さい」と。それでも詰める様子はありません。これではどんどん列車が遅れてしまうのになぁと心配していたら、「ご協力ありがとうございました。すべてのお客様がご乗車できました。これから出発いたします。」とアナウンスがあり、列車は出発しました。

 ホッとしていたら、また栗沢駅で同じことが起こりました。同じ内容の車内放送が三度流れ、さすがに三度目には私の周りの立っていた高校生たちは徐々に中に詰めてスペースをあけ始め、なんとか出発できました。やっとのことで苫小牧に7分遅れで到着いたしました。もっと高校生たちが協力できないのかとも思いますし、平日だけでも3両に編成を変えられないものかと考えました。

 追分〜岩見沢間には、栗山〜栗丘〜栗沢と“栗”の付く駅が三つ並んでいます。面白いので車内から駅名標でも撮ろうかと思っていたのですが、私自身が座席から身動きがとれずにいたので写真撮影は全く不可能でした。

 
岩見沢駅到着

 岩見沢駅に到着すると、車内から高校生がどっと押し出され、函館本線からの降車客と相まって改札口を通るまで5分ほどの時間がかかりました。乗車中からトイレに行きたくてたまらなかったので、まずトイレに行き用を足しホッとしました(笑)。

 

 朝食をまだ食べていません。岩見沢名物のげそ丼を食べようとあえて食べなかったのです。げそ丼のある駅前の小もろそばに向かいますが、、、、、

   
岩見沢名物 駅前 小もろそば

 今日はお休みなのでしょうか?  昨日の熊谷に続いて、また振られてしまいました。ガッカリです。さぁ、元気を出して次の行動に移りましょう!

   
岩見沢駅

 2000年12月に旧岩見沢駅舎は全焼し、一般公募型のコンペでデザインを採用し2009年3月30日に新規開業しました。2006年に来たときには、駅舎は改修中でした。もの凄く立派な駅舎になっています。構内も広々としています。パン屋も朝から営業しており、朝食はパンにしようかと迷いましたが、温かい駅そばを食べようと考え直し、滝川駅に向かうことにしました。8時13分の特急スーパー宗谷1号に乗り込むと、メールがありました。妻からです。お土産のリクエストです。スープカリーのルゥを依頼されました。もちろん買って行きますとも!  特急列車は、美唄と砂川に停車して8時39分に滝川に到着しました。
   
滝川駅 ◇ 駅そば

 滝川駅そばで朝食を食べましょう。天月そばを注文しました。こちらで言うところの“天玉そば”ですね。他のお客さんは誰もいなかったので、イスに座り、隣のイスに荷物を置くと、ご主人に「そこはお客さんが座る場所だから荷物は下に置くように」と言われました。まぁ確かにその通りなのですが・・・・・。そしていつもながら出されたそばにカメラを向けると、ご主人がテーブルに貼ってある撮影禁止のマークを指さして「これですから」と言います。なるほど、写真の撮影は禁じられているのですね。理由を伺おうかと思いましたが、あまり話し好きそうではなさそうなので黙って食べました。というわけでおそばの写真はありません。帰宅後にネットで調べると、以前にメニューにないものを注文されて困ったようなことが書いてありました。まぁそんなことがあったのかも知れませんが、そこまで神経質にならなくてもよいのでは、と第三者は思うのであります。

 2006年に立ち寄った高田屋食堂は健在でした。何だかとてもうれしいものです。営業時間前でしたが、営業時間内だったら真っ先に寄っているでしょう。

 
オレンジカード@滝川駅

 まだ時間があるのでみどりの窓口などをブラブラしているとオレンジカードを発見したので購入しました。

(注)オレンジカードの販売は2013年3月31日で終了します。

   
地図 ◇ 滝川駅

 さりげなく表示されていますが、滝川駅9時37分発の普通列車釧路行きの釧路着は17時39分です。何と308.4kmを8時間2分かかって結んでいる「日本一長い定期普通列車2429D」として知る人ぞ知る列車なのです。表定速度は38.4km/hという鈍行の旅で、一度は乗ってみたかったので計画に組み込みました。

   
釧路行き列車入線@滝川

 

   
釧路行き列車

 釧路行きの行き先表示もところどころ擦れています。列車は単行ボックスタイプのセミクロスでワンマン、トイレ付きです。すべて二重窓になっていますが、窓を開けることは可能なのは鈍行列車のいいところです。特急だと窓は開きませんからね。乗客はもっと少ないかと思っていたのですが、そこそこの乗車率です。鉄ちゃんもいますし若い女性客もおり、もちろん地元のお客さんもいます。

 
赤平駅

 巨大な赤煉瓦の駅は赤平駅です。

   
芦別駅

 「星の降る里」のキャッチコピーは芦別です。上芦別と野花南(のかなん)の間では野花南湖がチラッと見えました。5595mの滝里トンネルと2839mの島ノ下トンネルを出ると島ノ下駅です。トンボが出迎えてくれました。

 
空知川

 第一空知川橋梁を渡るともうすぐ富良野です。

   
富良野駅

   
地図 ◇ 富良野駅

   
富良野駅

 富良野駅に着きました。北海道のほぼ真ん中に位置する富良野は「北海道のへそ」として、そしてラベンダーで、そしてTV「北の国から」のロケ地としてかなりの知名度を誇っています。10時48分から11時08分まで20分間停車します。旭川から富良野線を通ってきた列車を待つためと、ここで2両編成にするための作業があるのです。

 
車両@富良野駅

 2両になった車両で富良野を出発します。

   
布部駅 ◇ 空知川

 空知川に沿って高度を徐々に上げていきます。

   
下金山駅 ◇ 金山駅

 金山を出て第二空知川橋梁(261m)を越えて、2255mの空知トンネルを出るとすぐにかなやま湖です。

   
かなやま湖1 ◇ かなやま湖@金山〜東鹿越

   
かなやま湖2 ◇ 東鹿越駅(秘境駅79位)

 湖畔に沿って走り東鹿越駅に着きました。秘境駅なのですがJR貨物の駅も併設されています。

   
幾寅駅(映画では幌舞駅)

 次の幾寅駅は映画「鉄道員(ぽっぽや)」では“幌舞駅”という設定でロケが行われた場所です。そのため観光客が多く集まっており、下車するお客さんもいました。

 
落合駅

 落合駅に到着しました。滝川からはまだ3時間も過ぎていません。あと5時間以上、この列車での旅が続きます。
苫小牧
0612
|  室蘭本線  岩見沢行き
0748
岩見沢
0813
|  函館本線 特急スーパー宗谷1号  稚内行き
0839
滝川
0937
|  根室本線  釧路行き
1048
(富良野)
1108
|  根室本線  釧路行き
1210
(落合)
【1 メロンの街の夕張へ 〜カレーそば〜】 
【2 新夕張の奇跡・追分の感動 〜苫小牧ホッキ炙りめし〜】 
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【7 爽やかな釧路湿原 〜マス漬けトロ丼〜】 
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