かめかめ・かめラ
北海道東・道北紀行
(北海道)
(2012/10/3-9)

【10 秘境駅の趣】

(2012/10/7)(記 2013/5/8)
 

   
地図 ◇ 列車表示 ◇ 旭川駅

 ぐっすりと眠って早朝目覚めました。部屋でおにぎりと味噌汁の朝食を済ませ、今日も朝から活動します。10月14日の“鉄道の日”にちなんで、青春18きっぷと同じような「秋の乗り放題パス」が昨日の昨日の10月6日から21まで使用可能期間となっており、今日あたりは鉄っちゃんが多くなってくると予想されます。昨年までは「鉄道の日記念・JR全線乗り放題きっぷ」でしたが、連続日と1人限定になり値段が安くなりました。

 今日は、旭川駅6時5分発の普通列車稚内行きで稚内まで行く予定です。2006年に来たときと比べて旭川駅は高架駅に改修されとても綺麗になっています。以前は少し離れていた富良野線も同一駅になりました。その反面、慣れないと駅構内がわかりにくくなっています。

 
車両

 行き先表示板は「名寄←→旭川」となっていますが、実際は稚内行きです。「稚内←→旭川」という表示がなかったのでしょうか。車内は明らかな鉄っちゃん2人と地元のお客さん2人でしたが、発車が近づくにつれて増えて来ました。結局、若い鉄っちゃんの団体も乗車し、20人以上のお客さんを乗せて旭川駅を出発しました。あの年配の人ととも再々遭遇しました。根室で宿泊したあと、昨日は釧路から特急列車を使って札幌経由で旭川まで来たようです。プランはどのようにして立てているのかなどなど、いろいろと質問を受けましたので、できるだけわかりやすくお答えしました。  

 さて、車両は単行ワンマンで転換型シートのセミクロスでトイレ付きです。この列車で今日は約6時間の旅をします。

 
比布駅

 旭川を出て23分でピップエレキバンのテレビコマーシャルで有名になった比布駅に到着しました。


比布駅を出発

   
車窓 ◇ 蘭留駅

 のどかな車窓になってきました。蘭留駅を出ると徐々に高度を上げていきます。

 
塩狩駅 ◇ 塩狩駅を出発

 塩狩峠には塩狩駅があります。ここは三浦綾子の小説「塩狩峠」の元となった国鉄職員が殉職された鉄道事故があった場所です。慰霊碑が近くにあるようですが、下車しませんので車内から合掌いたしました。ここから石狩川水系に別れを告げ天塩川水系となります。

 
東六線駅(秘境駅78位) ◇ 東六線駅を出発

 和寒の次は東六線駅です。ホームが板張りになっていて、秘境駅ランキング78位となっています。宗谷本線には秘境駅ベスト100にランクインしている駅が次々に出てきます。

 
剣淵駅

 次の剣淵駅からスポーツ少年・少女が大量に乗車してきました。大会でもあるのでしょうか?

 
北剣淵駅(秘境駅35位) ◇ 北剣淵駅を出発

 北剣淵駅も周囲に民家など見あたりません。やはりホームが板張りです。

 
地図 ◇ 士別駅

 士別に到着しました。剣淵から乗ったスポーツ少年・少女達は士別で下車しました。光の加減でちょっと読みにくいですが、士別は“羊のまち”なのだそうです。

 
天塩川 ◇ 多寄駅  

 士別を出てしばらくすると天塩川を渡ります。そして下士別、多寄と停車します。

 
瑞穂駅(秘境駅83位)

 名寄盆地の中をゆっくりと列車は進んでいきます。瑞穂駅には小さな待合室がありました。ホームはやはり板張りでした。こういうスタイルの駅が多いようですね。


瑞穂駅を出発

 
名寄駅

 名寄駅で4分停車します。駅舎側の1番ホームでは旭川行きの快速なよろ2号を待っている人が並んでいます。名寄駅は名寄本線深名線が乗り入れており交通の要衝でしたが、今では宗谷本線だけと寂しくなっています。名寄駅を出ると天気が悪くなり雨が落ちてきました。

 
北星駅(秘境駅52位) ◇ 北星駅に到着

 名寄盆地をさらに北上し、北星駅に着きました。こちらのホームも板張りです。

 車両前方には進行方向の車窓を逃すまいと親子連れがいます。お母さんは20歳台後半でしょうか。とても素敵でかわしい女性です。仮に小百合さんとしておきましょう(笑)。二人の娘さんは小学校低学年と幼稚園くらいかな? 小百合さんに似てとってもかわいい女の子たちです。小百合さんが女の子の写真を撮っていましたので、「ご一緒に写しましょうか?」と声をかけてパチリと撮りました。小百合さんに話しを伺うと、出身は函館で、現在は名寄に住んでいて、家族で稚内に遊びにいくということでした。道産子ですが、稚内に行くのは初めてだそうです。

 
智恵文駅

 北星駅の次は智恵文駅です。

 
智北駅(秘境駅62位) ◇ 智北駅を出発

 その次が智北駅です。こちらのホームは鉄筋とコンクリートでできています。

 二人の姉妹が面白い遊びを発見しました。無人駅が多いので、停車の度に駅名が印刷された整理券が出てきますが、そのコレクションを始めたのです。大人ならしかられそうですが、子供の特権で運転士さんも気がついていましたが黙認しています。子供って遊びの天才なんですね。

 
南美深駅(秘境駅48位) ◇ 南美深駅を出発

 智北の次が南美深駅です。板張りのホームです。まだ小雨が降っています。


南美深〜美深

 南美深の次は美深です。以前、ここから伸びていた美幸線は日本一の赤字路線として有名になりました。

 
紋穂内駅(秘境駅37位)

 二つ先の駅は紋穂内駅です。板張りホームではなく、コンクリートと盛り土でできています。そして貨車駅でした。雨は上がってきたようです。


紋穂内駅を出発

 
恩根内駅

 次は恩根内駅です。

 
豊清水駅(秘境駅30位)

 恩根内駅を出ると次は豊清水駅です。豊清水駅には石積みのホームがあり、列車交換が可能な駅でした。


豊清水駅に到着


豊清水〜天塩川温泉

 
天塩川温泉駅(秘境駅70位)


天塩川温泉駅に到着

 
天塩川温泉駅は全国各地にある“温泉駅”のような比較的大きな駅かと思っていたのですが、意外に意外、小さな板張りホームの駅でした。

 
咲来駅 ◇ 車両側面

 その次は咲来駅です。そしてその次は音威子府駅に到着しました。ここで28分間停車します。車両側面には写真のような「宗谷北線運輸営業所シンボルマーク」がありました。

 
機関車型ベンチ@音威子府駅 ◇ 駅舎(ホーム側)

 ホームには機関車の形をした木製のベンチがありました。大きな駅舎があります。それもそのはず、天北線が健在だったころは音威子府は分岐駅で要衝の一つでした。

   
跨線橋から名寄方面 ◇ 跨線橋から稚内方面 ◇ スタンプ

 そのため駅構内は広々としています。スタンプには、「森と匠の村」「木の香る駅」と記されています。

   
駅舎(駅前側)

 雨もすっかりあがり、きれいな青空が見えています。

 
駅前

 駅前には広い通りがまっすぐに伸びています。

 
音威子府そば(開店前) ◇ 乗り場案内(次の列車は3番線の特急札幌行き)

 黒いそばで有名な常磐軒は開店前でした。9時30分に開店します。旭川から乗ってきた若者団体は、どうもこのおそばが目当てのようで、ここで下車し開店を待っていました。2006年に食べましたがその様子は“こちら”です。駅舎には天北線資料室もあり、在りし日の天北線の想い出がたくさん詰まっていました。「森と匠の村」「木の香る駅」の音威子府らしく、乗り場案内にも木が使われています。

 
車両 ◇ 駅名標

 
スーパー宗谷2号 ◇ スーパー宗谷2号が音威子府駅に到着

 稚内から来たスーパー宗谷2号が音威子府に到着しました。そろそろ稚内行きの列車の出発が近づいてきました。
旭川
0605
|  宗谷本線  稚内行き
0717
(士別)
0717
|  宗谷本線  稚内行き
0852
(音威子府)
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