かめかめ・かめラ
北海道東・道北紀行
(北海道)
(2012/10/3-9)

【6 雄大な車窓とともに根室へ】

(2012/10/3)(記 2013/5/8)


 
地図 ◇ 車内の様子

 乗客は10数人です。すると昨日お会いした年輩の男性にまた出会いました。私の今日の行動を聞かれたので、釧路6時34分発で厚岸まで行き、厚岸でかきめしを食べたり駅周辺を散策して、9時6分に厚岸からこの列車に乗りました、と答えました。この男性は、釧路の宿で朝食を食べ、8時15分釧路駅発のこの列車に乗ったそうです。今日は根室で降りて納沙布岬まで行き、根室で宿泊する予定とのことでした。

 
車内もルパンだらけ

 ルパン三世号は外見(ラッピング)だけでなく、車内もルパンだらけでした。


茶内駅へ到着

 

 
ルパン三世号@茶内

 
茶内駅

 モンキーパンチの故郷が浜中町茶内ということで茶内駅にも至る所にルパンが潜んでいました。茶内駅では列車交換のために5分間停車します。その時間を利用して、ルパン三世号をゆっくりとカメラに収めました。

 年配の男性とも何度か会話を交わしました。厚床駅の次は秘境駅14位の初田牛駅であることも伝えました。

 
初田牛駅(秘境駅14位)

 初田牛駅に停車しました。時刻表によるとここには下り(根室行き)3本、上り(釧路行き)5本の1日8本の列車しか止まりません。これは貴重な列車の一つなのです。その前に、周囲に林や原野が広がり民家が見あたらないこの駅の利用者はどれくらいいるのでしょうか。噂によると1人/日だとか・・・


初田牛駅を出発

 
別当賀駅(貨車駅)

 別当賀駅に停車しました。ここは貨車駅コンテストの第4位に入っています。

   
地図 ◇ 別当賀〜落石

 別当賀から落石間は、日本離れした車窓が展開されます。窓を開けて風を感じながら車窓を眺めることができます。


別当賀〜落石1

 
別当賀〜落石


別当賀〜落石2

 
落石駅 ◇ 風力発電@落石〜昆布盛

 落石駅を出ると、風力発電の風車がいくつか見えてきます。きっと風が強い日が多いのでしょう。

 
昆布盛駅(秘境駅53位)

 落石の次はこちらも秘境駅にランクインしている昆布盛駅です。道路とは並走していますが、確かに周囲に民家などは見あたりません。


昆布盛駅を出発

 
西和田駅

 西和田駅貨車駅コンテストの第9位になっています。貨車駅コンテストの写真と今の写真とは違っていますね。塗り替えたのか、表裏の違いなのでしょうか。

 
牧場@西和田〜花咲 ◇ ユルリ島@西和田〜花咲

 西和田駅を出ると右手には牧場が広がり、そして海の向こうにはユルリ島が見えてきます。

 
花咲駅

 花咲駅貨車駅コンテストの第8位になっています。こちらも写真が違っていますが、表裏の違いなのでしょうか。

 
東根室駅

 東根室駅は日本最東端の駅として知る人ぞ知る有名な駅です。2006年の旅ではこの駅で下車して根室駅まで歩きました。今回は下車せずに根室まで乗車します。

   
根室駅

 根室駅に着きました。顔出しパネルや「流氷岬 納沙布」という駅名標が迎えてくれました。

   
根室駅舎 ◇ 駅横の看板 ◇ 根室駅前の様子

 駅舎の外に出てみましょう。駅前ロータリーにはタクシーがお客さんを待っています。そして左前方には、観光案内所とバスターミナルが併設されています。そこへ入って行くと、売店があり、目立つ場所に「オランダせんべい」が売っていました。

 
オランダせんべい

 250円でオランダせんべいを買いました。ベルギーワッフルのように表面に凹凸があります。触るとなんだかフニャフニャしていて面白そうです。後日食べることにしましょう。

   
オレンジカード×2 ◇ オレンジカード入れ

 
根室駅&東根室駅入場券

 まだ時間があるのでトイレに行ったり待合室内をブラブラしたりしていたらオレンジカードを発見したので、買ってしまいました。そして根室駅と東根室駅の入場券も販売していましたので、こちらも一枚ずつ購入しました。東根室駅は無人駅ですので、入場券の必要性はないのですが、あくまで洒落で記念になるということでしょう。

 
根室駅&東根室駅スタンプ

 そして駅のスタンプもありました。「朝日が一番早い納沙布岬の街 根室本線・根室駅」と書いてあります。東根室駅のには「日本最東端の駅 JR花咲線 東根室駅」と書いてあります。

 

 
根室駅

 根室駅ホームの先端には、「日本最東端有人の駅 根室駅」と書いてありました。「有人の駅」では根室駅が最東端になるわけです。

   
ルパン三世号@根室

 折り返してルパン三世号に再び乗り込みます。同じ車両ですが、今度は快速はなさきとして運行されます。根室を出ると停車駅は、厚床・浜中・茶内・厚岸と終点の釧路しか泊まりません。根室〜厚床間は7駅、厚岸〜釧路間は6駅も通過するのです。もの凄く快速感のある列車です。

 釧路から根室は各駅停車で2時間25分かかりましたが、帰路は快速なので2時間2分です。145分と122分で16%も短縮されます。


西和田〜昆布盛

 
峰不二子

 峰不二子と一緒に旅をしているような錯覚には、、、、、陥りませんね(笑)

 

 

 
落石〜別当賀

 こんな風景の中で1日ずーっと過ごしてみたいものです。

 
浜中駅

 浜中駅にもルパン三世がいましたよ。そして駅前には「浜中町にルパンがやって来る。」と書かれた釧路バスが待っていました。イベント用でしょうか、それとも普通の路線バスなのでしょうか?

   
茶内駅 ◇ ルパン三世号@茶内

 茶内で4分停車です。しかし、対向列車の快速ノサップが遅れています。おそらく札幌から釧路までの特急スーパーおおぞら1号が遅れているのでしょう。そして接続をとっている快速ノサップが遅れているものと推測します。結局14分停車していました。10分の遅れです。

 このまま遅れると釧路で釧網本線に乗り継げない可能性が出てきます。停車中に運転士さんに、「釧路で15分間の接続で釧網本線の乗り継ぐ予定なのですが接続は可能でしょうか?」と尋ねると、「釧路の一つ手前の東釧路で乗り換えれば間に合うと思いますよ」と言うので、「この快速は東釧路へは停車しませんよね」と確認すると「あぁ、そうでした。すみません。大丈夫だと思いますが、厚岸まで行ってギリギリになれば無線で連絡してみます。」との返事でした。

 単線ですので、こちらが到着しないとおそらく発車しないので、乗り換え可能とは思いますが、少し気になるところです。

 

 茶内を出発しました。次の糸魚沢を通過すると、また別寒辺牛湿原の中を列車は進みます。

 
別寒辺牛湿原

 
別寒辺牛湿原


別寒辺牛川河口

 列車の窓を開け、風に吹かれながら、自然に包まれた雄大な景色を見ることができるのは贅沢この上ありません。こんなに間近に湿原が見られる場所もないことでしょう。

 

 
厚岸〜門静

 厚岸駅を出発したのが定刻から10分遅れの12時34分でした。門静までは太平洋岸を通ります。波のしぶきまで車内から見ることができます。

 
列車交換@上尾幌
 上尾幌で列車交換です。対向列車は普通列車なので、こちらの到着を待っていてくれました。

 
上尾幌〜別保

 上尾幌から別保までは再び原野を通過します。外気温が上がってきたので、エゾシカはきっと林の中で休んでいることでしょう。

 結局、釧路には9分遅れの13時14分に到着しました。
(糸魚沢)
0916
|  根室本線  根室行き
1007
(別当賀)
1007
|  根室本線  根室行き
1040
根室
1103
|  根室本線  快速はなさき  釧路行き
1202
(茶内)
1216
|  根室本線  快速はなさき  釧路行き
1233
(厚岸)
1234
|  根室本線  快速はなさき  釧路行き
1314
釧路
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