かめかめ・かめラ
北海道東・道北紀行
(北海道)
(2012/10/3-9)

【7 爽やかな釧路湿原 〜マス漬けトロ丼〜】

(2012/10/5)(記 2013/5/8)




   
足湯めぐり号@釧路

 釧路駅に着くと、ホームの反対側に釧網本線を走る網走行きの「足湯めぐり号」が出発を待っていました。単行ワンマンで、転換型クロスシートのセミクロス車で、トイレが付いています。この列車は摩周駅で21分、川湯温泉駅で18分停車し、駅前の足湯を楽しんでいただこうという意図があります。乗客はたくさんおり、立ち客も大勢います。前方から乗り込んで、中央通路を後方へ移動しながら車内の様子を観察すると、前後とも車窓が楽しめるドアの近くにも乗客が多く、もちろん座席もいっぱいです。よく見ると、後方の座席に通路側席に荷物を置いている若者がいました。一人で二席占領しているのです。空いている時ならいざ知らず、満員の時にもかぁ、と思いながらも、優しい言葉をかけて荷物をどかしてもらい、そこの座席に座りました。

 団体客も多く、女子高生たちのキャーキャーという黄色い声が車内をこだまします。負けず劣らず、オバタリアン(死語?)たちも会話が止まりません。この女子高生たちも将来はオバタリアンになるのかなぁなどくだらないことを考えてしまいました。

 列車は2分遅れて13時22分に釧路を出発しました。次の東釧路駅までは根室本線で、東釧路駅から釧網本線となります。東釧路からは釧路川に沿って北上します。遠矢を出てしばらくすると左手に岩保木水門が見えてきます。釧路川と新釧路川の分岐点に当たり、釧路市街地の治水に大きな役割を果たしたようです。岩保木水門からは左手に釧路湿原が広がります。しかし、通路側座席で身動きがとれないため、写真は撮れませんでした。

 
釧路湿原駅ホーム ◇ 駅名標

 
観光案内

 
釧路湿原駅舎


足湯めぐり号が釧路湿原駅を出発

 釧路から20分で釧路湿原駅に到着しました。ワンマンですから運転席近くの前方ドアしか開きません。後ろの座席に座っていた私は、到着少し前から前方へ移動し、早めに下車しました。出発する列車をカメラに収めようとしていると、次から次へと乗客が下車します。キャーキャーしていた女子高生達やオバタリアン達も下車しました。ここは細岡展望台への最寄り駅なのです。釧路湿原駅の次が細岡駅なので、事前に調べていない人は間違えてしまうかも知れませんね。


細岡展望台への道しるべ

 駅舎の入口には楽しいイラスト入りの地図がありました。細岡展望台→展望広場→細岡ビジターズラウンジの順に巡ってみましょう。次の列車までは2時間半ほど時間がありますのでゆっくりと回れます。

 
展望台へ1

 駅前からいきなり階段坂道です。展望台までは460mとありますが、平地ではなさそうです。

 
展望台へ2

 階段になった坂道がくねくねと続きます。


展望台へ3

 やっと平坦な道になりました。しばらくすると広い道にでて、道の向こう側に細岡ビジターズラウンジが見えました。(実際は、前後に女子高生やオバタリアンを始めとして人が数多くいましたが、写真は帰り道を振り返りながら撮ったので誰も写っていないのです。)


展望台へ4

 細岡展望台は右折して坂を登ってあと200mです。


細岡展望台入口

 広い道路の右側に案内がありました。細岡展望台の入口です。


細岡展望台

 やっと細岡展望台に到着しました。釧路湿原駅からはゆっくり歩いても10分くらいです。

   
細岡展望台からの眺め

 
細岡展望台からの眺め

 案内図を見ると、遠くに釧路湿原展望台という別の展望台があり、雌阿寒岳と雄阿寒岳を俯瞰しながら、手前を釧路川が流れており、釧路川の両岸に釧路湿原が広がっています。オバタリアンはここでもずっーーーーっと話しをしています。どうしたら、そんなに話すことができるのでしょうか?

 
展望広場&そこからの眺め

 展望広場からも眺められますが、立ち木に邪魔されて視野は展望台よりも狭くなります。

 
細岡ビジターズラウンジ

 下っていくと細岡ビジターズラウンジに着きました。大きなロッジで中には飲食店と土産物店がありました。ゆったりとしたイスに座り、テレビをみながらしばしの休憩をします。テレビでは41歳で早逝した金子哲雄氏の通夜の様子が報じられていました。


山ぶどうソフトクリーム

 店内に山ぶどうのソフトクリームがあり、美味しそうだったので食べました。酸味と甘みがほどほどでとても美味しくいただきました。JTBの名札をつけた方に話しを伺うと、女子高生達は高校の修学旅行で、男子高校生も一緒にいるのですが、どうしても女性の方が元気があるようです。関西弁のアクセントだったので関西方面の高校かも知れません。すると高校生達もこのビジターズラウンジに集まってきました。さすがにラウンジ内では大人しくしていました。

 
スタンプ

 細岡ビジターズラウンジの入口にはスタンプがありました。



 次の列車の出発時刻が近づいて来ましたので、坂道階段を下って釧路湿原駅に戻ります。ビジターズラウンジで休んでいた人々のほとんどが駅に集まってきました。高校生達もです。ここでも女子高生の姦しさには、男子もたじたじのようでした。16時8分発の列車にかなりの人数が乗り込みました。列車は単行ワンマンでお見合い式セミクロスのトイレ付きです。後方のロング部に座ることができました。高校生達は塘路駅で下車しました。そして次の茅沼駅でも多くの方が下車したので、クロス部へ座ることができました。


茅沼駅

 茅沼駅はタンチョウの来る駅として知られています。しかし、これにまつわるいろいろな逸話が「北の無人駅から」には書かれています。この茅沼駅は釧路湿原の北限でもあります。


五十石駅(貨車駅)

 次の駅は五十石駅です。貨車駅コンテストの第7位にランクインしています。

 疲れも出てきて、そして日没も迫り、車内でウトウトしながら列車にゆられました。要するに眠ってしまったのです。


知床斜里駅名標

 
網走行き列車@知床斜里駅

 定刻の18時10分に知床斜里駅に到着しました。


しれとこ斜里ねぷた

 こちらでもねぶた祭りがあるのですね。初めて知りました。早速、駅前の予約していたホテルにチェックインしました。


知床産 焼漬け丼誕生!

 全国各地でご当地グルメやB級グルメを考えて街おこしをしようという動きが活発になってきました。ここ斜里町は鮭の水揚げ日本一を誇るので、ご当地グルメとして「知床しゃり焼漬け」を開発しました。

 
みなと食堂

 ここみなと食堂は蕎麦屋ではありますが、地元の大衆料理店でもある感じのお店です。伺った時には2階で宴会らしきものが行われていました。「“知床しゃり焼漬け”が食べられると聞いて伺ったのですが」と尋ねると、メニューが出てきました。マス漬け丼とマス漬けトロ丼です。マス漬けトロ丼を注文しました。ちなみに“焼漬け”とは、焼くかたたきにした地元のシャケかマスを、黒醤油やみりんなどのタレで甘めにしっかりと漬け込んだもののことです。

 
マス漬けとろ丼

 しばらくたって出てきたものは見るからに美味しそうなもの。マス漬けとトロロとお新香でそれぞれ丼飯が一杯食べられそうですが、これで一杯とは贅沢な丼です。なかなか美味しくいただきました。



釧路
1322
|  釧網本線  足湯めぐり号 網走行き
1342
釧路湿原
1608
|  釧網本線  網走行き
1810
知床斜里
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