かめかめ・かめラ
北海道東・道北紀行
(北海道)
(2012/10/3-9)

【8 オホーツク海の風に吹かれて】

(2012/10/6)(記 2013/5/8)
 今朝も目覚ましが鳴る前にスッキリと目覚めました。今日は10月6日(土)ですので、世間的には今日から三連休という人が多いはずです。天気は素晴らしい快晴!です。昨夜は日が暮れていて気づかなかったのですが、ホテルの部屋からオホーツク海が見え、また線路も見下ろせます。前日に買っておいたおにぎりとカップ味噌汁とで部屋で朝食を取ります。そしてゆっくりとホテルを後にします。

 
ホテルの部屋からの眺め

 
知床斜里駅舎

 
知床斜里駅構内

 知床斜里駅は新しいおしゃれな駅舎です。知床斜里観光案内センターが併設されています。

   
地図 ◇ 車両@知床斜里駅

 今日はまず釧網本線を釧路方面に戻り、札弦駅を目指します。車両は単行ワンマンでお見合い式セミクロスシートでトイレ付きです。わずか21分で目的の札弦駅に到着します。

 
列車@札弦駅 ◇ 札弦駅を出発

 予定通り札弦駅に到着しました。乗ってきた列車が札弦駅を離れ釧路に向かって出発していきました。

 
札弦駅名標 ◇ ホーム

 
札弦駅舎 ◇ 青空

 札弦駅“つるつるステーション”の攻略対象駅の一つなのです。待合室にはカラフルなイスが並び、駅前からまっすぐ伸びた一本道がその先で主要道と直交しています。周囲の家々の庭は広く芝生が敷かれています。何となくアメリカの風景のような錯覚に陥ります。わずか21分の滞在で札弦駅を後にします。

 
札弦〜清里町

 網走行きの列車は単行ワンマンで転換型セミクロスシートでトイレ付きです。素晴らしい天気で、快適な旅になっています。


札弦〜清里町

 
斜里岳 ◇ 羅臼岳

 進行方向右側には、先端の尖った斜里岳が並走しています。そして右側前方には、頂の丸い羅臼岳も見えています。

 
知床斜里駅名標 ◇ 車内

 定刻に知床斜里駅に到着しました。到着したというよりも、戻ってきたという感じですね。

 

 知床斜里で3分停車し、網走駅を目指します。地図でわかるように、ここからはオホーツク海に沿って走ります。列車の右側の車窓にはオホーツク海が広がります。

 
知床斜里〜止別

 知床斜里を出てからすぐにオホーツク海が見えてきました。

 
知床斜里〜止別

 窓を開けて、海風に当たりながらカメラを海に向けています。気持ちがいいというのはまさにこのことなのでしょう。

 この路線は別名“オホーツクグルメライン”とも呼ばれています。無人駅となった駅舎に飲食店が入っている駅が多いからです。止別駅にはラーメンきっさ えきばしゃ、浜小清水駅には汽車ポッポ、北浜駅には停車場、藻琴駅にはトロッコといった具合です。2006年には北浜駅の“停車場”でオホーツク海を見ながら食事をしたことはいい想い出になっています。

 
知床斜里〜止別2 ◇ 濤沸湖

 浜小清水駅を出ると、左側に濤沸湖が見えてきます。濤沸湖は多くの野鳥が飛来する湖で2005年にラムサール条約指定地に登録されました。

 
原生花園〜北浜

 原生花園から北浜までは、一番オホーツク海の近くを走っているかも知れません。

 
北浜〜藻琴

 まだまだ海沿いです。30分以上、海が見える区間を走ったことになります。満足です!!! 北浜駅からは若い白人のカップルが、大きなバックパッキングとともに乗ってきました。これからどこへ行くのでしょうか?

 

 定刻通りに網走駅に到着しました。

   
網走駅構内 ◇ 木彫りの熊@網走 ◇ 網走駅名標

 10時19分に普通列車の遠軽行きがあり、できるだけ普通列車を利用するという今回の旅のコンセプトとして相応しいのですが、遠軽駅でちょっと時間が欲しいので、9時30分発の特急オホーツク4号を利用して遠軽まで移動します。

   
特急オホーツク4号最後尾 ◇ 同 最前部◇ 同 ヘッドマーク

 特急オホーツク4号は5両編成で先頭が1号車で最後尾が5号車です。1,2号車は自由席で、3〜5号車が指定席で、3号車の一部がグリーン車になっています。1号車の自由席の前から2列目に座ることができました。ここからは座ったまま前方風景を見ることができる絶好の座席です。最も、1列目が一番いいことには疑う余地はありませんが、すでに先客がおりました。残念!(笑)

 
網走湖@網走〜呼人 ◇ 網走湖@呼人〜女満別

 網走駅を出て5分ほどすると右手に網走湖が見えてきます。呼人駅を通過してしばらくするとまた網走湖が右手に見えてきます。女満別駅で最初の停車をします。女満別空港の最寄り駅は次の西女満別駅ですが、ここは特急列車は通過します。次の停車駅は美幌駅です。以前ここから南下して相生駅まで相生線が走っていましたが、1985年に廃線となりました。そして緋牛内、端野、愛し野、柏陽と通過し、次の停車駅は北見です。愛し野駅は「いとしのエリー」に音が似ていますね(笑)。北見は以前はハッカの産地として有名でしたが、現在ではタマネギの産地として日本一となっています。

 
地図 ◇ 北見トンネル

 北見駅を出ると待っているのはトンネルです。行く手を妨げる山や丘があるわけではありません。地下トンネルで市街地をワープしているのです。長さ2,100mのトンネルは踏切による市街地渋滞を回避するために掘られたようです。普通なら線路を高架にするように思いますが、北国なので積雪や凍結のリスクを考えてトンネルになったのではないでしょうか。

 留辺蘂駅を出ると徐々に高度を上げていきます。この先に難所の一つの常紋トンネルがあるのです。

 
金華〜生田原1

 金華駅を通過するとさらに高度を上げていきます。


金華〜生田原2

 常紋トンネルの写真は撮り損ねました。507mの常紋トンネルを出ると今度は下りです。


金華〜生田原3

 
生野駅(秘境駅32位)

 停車した生田原駅の次の駅は生野駅です。この駅は上り1本、下り3本しか列車が止まらないという到達しにくいまさに秘境駅なのです。特急列車はもちろん通過します。

 定刻の11時14分に遠軽駅に到着しました。普通列車に比べると特急列車の味わいは少ないですね。でもしかたありません。

 
遠軽駅から瞰望(がんぼう)岩

 ホームから瞰望岩が見えます。これからあそこに登ってみようと思います。遠軽駅は今ではスイッチバックになっていますが、1989年までは石北本線と名寄本線の接続駅で交通の要衝になっていました。

 
遠軽駅舎

 駅舎は高台にあり、緑の屋根と三角形が特徴的です。

 
えんがるイラストマップ ◇ 遠軽駅遠景

 駅前に“えんがるイラストマップ”がありました。

 
遠軽駅階段

 駅舎までの階段の側面には、町の花であるヒマワリと日本最大級のコスモス園があることからコスモスがデザインされています。
知床斜里
0727
|  釧網本線  釧路行き
0748
札弦
0809
|  釧網本線  網走行き
0831
(知床斜里)
0834
|  釧網本線  網走行き
0918
網走
0930
|  石北本線  特急オホーツク4号  札幌行き
1019
(北見)
1019
|  石北本線  特急オホーツク4号  札幌行き
1114
遠軽
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