かめかめ・かめラ
北海道妄想の旅1978
(北海道)
(1978/10/1-20)

【11 士幌線・根室本線・札沼線】
(1978/10/11)(記 2018/1/26)

北海道妄想の旅1978:43帯広〜十勝三股〜帯広

【1】
 1978年10月11日の旅(1)

【1】

【4】
 帯広駅をでて、根室本線を左に見ながら走り、右にカーブして広大な十勝川を渡ると木野。音更を過ぎ、右手に清涼飲料水や牛乳の工場を見ながら駒場を過ぎる。そして音更川を渡り武儀(むぎ)、中士幌と進む。次の士幌の西には5000ヘクタールの広大な草地に300頭の牛が草を食む新田牧場がある。この士幌で十勝三股からの始発列車と待ち合わせのため5分停車。北平和を経て次の集落が上士幌。

【2】(萩ヶ丘〜清水谷)
 萩ヶ丘から次第に山に入り清水谷を過ぎるとさらに谷は狭くなる。

【19】
 昭和31年(1956年)に糠平(ぬかびら)ダムが完成したため旧線は湖底に沈み、ダム西岸に新たに路線が変更された。

【4】

【42】(黒石平〜糠平)
 黒石平では眼下に音更川を見下ろし、25パーミルの急勾配を登る。すでにこのあたりは大雪山国立公園の中である。

【23】(電力所前仮乗降場〜糠平ダム仮乗降場)
 山が迫りトンネルを四つ通り抜けるあいだに音更川をせき止めた糠平(ぬかびら)ダムが見えてくる。糠平駅からは北海道で二番目に大きい人造湖の糠平湖が近い。神秘的な美しさを残す然別湖と結ぶ観光ルートもできている。

【42】(不二川橋梁:黒石平〜糠平)
 糠平湖を右手に見ながらさらに勾配を登っていくと、音更トンネルを通って幌加(ほろか)駅。そして音更川を二度渡り、十三の沢橋梁を越えると終点の十勝三股が近づいてくる。

【7】(十勝三股駅)

【7】(十勝三股駅)
 十勝三股駅は標高661mの地点にあり、北海道内の国鉄の駅としては最高地点に位置している。なお利用客の減少により、2か月後の12月25日から糠平〜十勝三股間には列車の代わりに代行マイクロバスとなる予定だ。いい時に士幌線に乗れたものだ。

帯広0609-0825十勝三股 士幌線 721D 【士幌線完乗】

【1】
 時刻表の訂正があり、帰りは9時07分発となる。下り勾配になるので軽やかに帯広に戻ってきた。

十勝三股0907-1102帯広 士幌線 724D
北海道妄想の旅1978:44帯広〜滝川〜新十津川

【1】
 1978年10月11日の旅(2)

【1】
 帯広〜滝川までは特急料金(1,300円)を支払って特急おおぞら4号を利用する。途中、新得と富良野へ停車するだけとはさすがに”特別”急行である。出発してすぐに西帯広で釧路行きの急行狩勝1号と列車交換する。

【2】(まいたけの釜めし弁当)
 帯広駅で買っておいた駅弁を車内で食べる。「まいたけの釜めし弁当」にはまいたけがたくさん入っていた。あたたかかったらもっと美味しいと思う。


新得〜落合

 狩勝越えを昨日とは逆ルートで楽しんでいる。


新得〜落合

 富良野を出ると富良野線が真っ直ぐ進み、根室本線は左へ大きくカーブする。

【2】(滝里〜野花南)

【9】(滝里〜野花南)
 島ノ下で新得行きの普通列車と列車交換。そこから滝里へと北上し、空知川を二度渡り、狭くなった渓谷を走ると野花南(のかなん)に着く。野花南からは平地が広がってくる。

 昭和37年(1962年)空知川の水害が発生し滝里大橋が流されたのを契機に、このあたりにダム建設計画が表面化し、湖底に沈む集落に動揺が走っている。

(芦別駅)
 野花南から野花南湖の湖岸を西へ進むと上芦別、芦別となる。芦別炭鉱の石炭搬出駅として賑わっていた。高根信号場を過ぎると次は平岸。ここにも石炭が積まれている。茂尻を過ぎて赤平へ。左手には赤平炭鉱がある。赤平で急行狩勝3号と落合行きの普通列車と列車交換する。

【HPから】(滝川駅)
 ここから東滝川を経て函館本線に合流するとまもなく滝川に着く。

帯広1117-1404滝川 特急おおぞら4 6D 【根室本線完乗】 

 これから新十津川へ移動して札沼線に乗る予定だ。徒歩でも、バスでも行けるのだが、時間がないので、タクシーを利用する。

滝川1410-1425新十津川 タクシー
北海道妄想の旅1978:45新十津川〜札幌〜稚内

【1】
 1978年10月11日の旅(3)

【1】

【44】
 札沼線は札幌(桑園)と石狩沼田を結んでいたが、6年前に新十津川〜石狩沼田間が廃止された。それでも札沼線を名乗っている。

(新十津川駅)

(新十津川駅)

【7】(新十津川駅)

【7】(新十津川駅:冬)

【7】(新十津川駅:冬)
 新十津川駅を14時36分に出発した。 新十津川から田園地帯を、中徳富(なかとっぷ)、下徳富(しもとっぷ)、南下徳富と徳富(とっぷ)のつく駅が三つも続く。

(於札内駅)
 於札内(おさつない)仮信号場を超え、鶴沼へ。近くに鶴沼公園がある。次の浦臼で新十津川行きの普通列車と列車交換。札的(さってき)、晩生内(おそきない)、札比内(さっぴない)にかけてはゆるい丘陵地の農村地帯である。

【44】(豊ヶ岡駅)
 五穀豊穣を願って名付けられた豊ヶ岡は西の山裾にあり周囲は鉄道林に囲まれている。

(石狩月形駅)

(石狩月形駅)
 樺戸集治監があるのは、次の石狩月形。線路脇までメロン畑が迫る知来乙(ちらいおつ)、月ヶ岡を過ぎると、カルメル洗足修道院のある中小屋、中小屋温泉のある本中小屋、わらび畑の多い石狩金沢と続く。次の大学前は、新設された東日本学園大学の女子大生の通学客が増え、列車内は華やいだ雰囲気になっている。当別川を渡り、右にゴルフ場を見ると石狩当別。旧伊達藩岩出山城主伊達邦直が開拓した街で当時の伊達家の建物が残り、街並みに城下町の風情がある。石狩当別で新十津川行き普通列車と列車交換するために15分停車する。

【2】(石狩太美〜釜谷臼:冬) 

(石狩川)
 太美温泉のある石狩太美(-ふとみ)を過ぎると、石狩川橋梁(1,074m)で石狩川を渡り釜谷臼(かまやうす)へ。大規模な拓北団地が造成されている。東篠路からは住宅街になる。篠路周辺は住宅の密集地。篠路で浦臼行き普通列車と列車交換のため11分停車する。

【44】(新琴似付近)

【44】(新琴似〜桑園)
 新琴似周辺はマンションが林立している。桑園はその名の通り一面の桑畑だったが今は大都会札幌の中心地の一つとなっている。

新十津川1436-1711札幌 札沼線 630D 【札沼線完乗】

【HPから】(味の三平外観)
 夕食は味の三平にしよう。ここは味噌ラーメン発祥のお店としてその名を知られている。1950年(昭和25年)開業なので今年で創業28年になる。10年前に現在の大丸藤井セントラルビルに移転した。

【HPから】(みそラーメン@味の三平)
 やはり老舗の落ち着きか、お店は混んでいるが淡々と行列が進んで行く。味噌ラーメンの元祖に敬意を表したい。

【1】(急行利尻列車編成)
 今日の旅はこれで終わりではない。急行利尻で稚内まで行く。長旅の疲れがでているので今回はB寝台(三段式)を利用しよう。少しはゆっくり休めるといいのだが。

【1】

【1】

札幌2120-0622稚内 急行利尻 函館本線/宗谷本線 317
【1 夜行で青森へ】  【2 道南8の字めぐり】  【3 松前線・江差線】  【4 岩内線・瀬棚線】  【5 胆振線】  【6 相生線・釧網本線】  【7 標津線】  【8 千歳線・日高本線・広尾線】  【9 白糠線・池北線】  【10 石北本線・富良野線】  【11 士幌線・根室本線・札沼線】  【12 興浜北線・興浜南線・渚滑線】  【13 湧網線】  【14 富内線】  【15 夕張線・室蘭本線】  【16 幌内線・万字線・歌志内線】  【17 深名線・留萌本線】  【18 羽幌線・天北線】  【19 美幸線・名寄本線・宗谷本線】  【20 函館本線】