かめかめ・かめラ
北海道妄想の旅1978
(北海道)
(1978/10/1-20)
【17 深名線・留萌本線】
(1978/10/17)(記 2018/1/26)
北海道妄想の旅1978:65名寄〜朱鞠内〜深川
【1】
1978年10月17日の旅(1)
(名寄駅そば)
朝食は名寄駅構内の立ち食いそば。
(きつねそば@名寄駅そば)
(きつねそば@名寄駅そば)
あっさりした鰹ダシできつねそばを食べて、さぁ、これから出発だ。
【1】
【4】
今日はまずは深名線に乗る。名寄から深川まで26駅(仮乗降場を含む)あるが、そのうち15駅が雨竜川沿いにある山間部の雨竜郡幌加内町内にある。一つの町にこれだけの国鉄駅があるのも珍しい。
【10】(西名寄駅)
【11】(西名寄駅)
名寄を出ると宗谷本線と名寄本線を左にわけて、右に曲がり、天塩川橋梁を渡り西名寄へ。
【10】(天塩弥生駅)
【10】(天塩弥生駅)
さらに西へ行き、天塩弥生。急勾配を登っていき名雨トンネル(1,530m)を越えると幌加内町。
【10】(北母子里駅)
鬱蒼としたトドマツの原生林の中を列車は進み、北母知里(きたもしり)へ。周囲を山に囲まれた内陸のため氷点下44.9度を記録し日本一寒い場所として全国へ知られるようになった。
【43】(北母子里〜湖畔)
【43】(北母子里〜湖畔)
【10】(白樺駅)
【10】(蕗ノ台駅)
【10】(湖畔仮乗降場)
【43】(雨竜川:湖畔〜朱鞠内)
朱鞠内湖を左に見ながら反時計まわりに湖に沿って白樺、蕗ノ台、湖畔仮乗降場に至る。湖畔から雨竜川を渡るとすぐに朱鞠内(しゅまりない)に着く。
【10】(朱鞠内駅)
【10】(朱鞠内駅)
【11】(朱鞠内駅)
【10】(朱鞠内駅)
朱鞠内は深名線の中心駅の一つで、すべての列車がここを発着する。この列車も朱鞠内止まりで、15分後に深川行きの列車に乗り換える。
名寄0817-0925朱鞠内 深名線 942D
【1】
ここからは雨竜川に沿って国道275号線と並走して南下する。
【11】(新富駅)
【11】(政和駅)
【10】(政和温泉駅)
共栄仮乗降場、添牛内(そえうしない)、新富を過ぎると、政和、政和温泉仮乗降場へ。沿線唯一の政和温泉がある。
【4】
【11】(雨煙別駅)
右手に頂上が三つに見える三頭山が見えると雨煙別(うえんべつ)。
【10】(幌加内駅)
【11】(幌加内駅)
雨竜川を越えると上幌加内(かみほろかない)仮乗降場を経て幌加内へ。幌加内町の役場がある。
【10】(沼牛駅)
新成生(しんなりう)仮乗降場、沼牛を越えると25パーミルの急勾配を登り、幌加内峠を幌加内トンネル(772m)で越える。
【11】(鷹泊駅)
【11】(鷹泊駅)
トンネルを出ると今度は25パーミルの下りの急勾配になりブレーキをかけ続けながら下っていき鷹泊へ。ここで朱鞠内行きと列車交換。鷹泊からは深川市内で徐々に平地もみえてくる。
【4】
【11】(幌成駅)
【11】(多度志駅)
下幌成(しもほろなり)仮乗降場、幌成、宇摩(うま)仮乗降場、多度志と水田地帯が続いている。上多度志を過ぎるとなだらかな山に差し掛かる。水田地帯を通って、円山仮乗降場を過ぎ、左手から函館本線と合流するともうすぐ深川である。
朱鞠内0940-1146深川 深名線 926D 【深名線完乗】
北海道妄想の旅1978:66深川〜留萌〜増毛〜留萌
【1】
1978年10月17日の旅(2)
【1】
【4】
深川では14分後には今度は留萌本線の車中の人となる。
(深川〜北一已)
(北一已駅)
(北一已駅)
深川を出た列車は、函館本線から右手に分岐し、水田地帯を走り北一已(きたいちやん)に着く。「イチヤン」とはアイヌ語で鮭の産卵場のことだが変わった駅名だ。
(秩父別駅)
(北秩父別仮乗降場)
北一已を出ると右側は低い丘陵となり、それが遠ざかる頃に秩父別(ちっぷべつ)に着く。そして次が北秩父別仮乗降場だ。再び水田の中を走って石狩沼田へ。札沼線の新十津川〜石狩沼田間は6年前に廃止された。
(恵比島駅)
広い区画の水田が延々と続いている。幌新太刀別(ほろにたちべつ)川の谷へ入っていき、真布(まっぷ)仮乗降場を過ぎると恵比島。9年前に廃止された留萌鉄道の起点で、昭和、浅野の炭鉱があり石炭輸送で大いに賑わっていた。ここで旭川行きの急行るもい2号と待ち合わせのため5分間停車する。
【4】
(恵比島〜峠下)
【21】(恵比島〜峠下:冬)
列車は山に入りトンネル二つをくぐり、オメガ型(逆S字型)に線路を曲げながら、留萌川の谷を下っていき、再び水田が開けてくると峠下。さらに東幌糠仮乗降場、幌糠、桜庭仮乗降場、藤山を経て大和田。
(留萌駅)
国道232号線の陸橋をくぐり留萌川橋梁を渡ると留萌に着く。
深川1200-1320留萌 留萌本線 823D
【HPから】(ときよし食堂)
お腹が空いていたので駅前のときよし食堂に入る。定食物もある大衆食堂だ。メニューからオムライスを注文した。
【HPから】(オムライス@ときよし食堂)
ピーマン入りのチキンライスを丁寧に薄焼き卵でくるんだもので、懐かしいオムライスだ。
(留萌駅そば)
まだ小腹が空いているので、留萌駅にある立ち食いそば屋に寄る。
(にしんそば@留萌駅そば)
今度はにしんそば。にしんの味付けが絶妙だ。
(瀬越〜礼受)
(瀬越〜礼受)
留萌を出ると瀬越臨時乗降場、礼受(れうけ)となる。線路は海岸段丘の段丘崖の裾にへばりつく形で築かれた築堤の上を走っているので、国道と家々の屋根越しに日本海がよく見える。
【31】(阿分〜信砂)
阿分(あふん)仮乗降場、信砂(のぶしゃ)仮乗降場、舎熊(しゃぐま)と難読駅名が並んでいる。
(朱文別仮乗降場)
(朱文別〜箸別)
(箸別仮乗降場)
【21】(箸別〜増毛)
(箸別〜増毛)
朱文別(しゅもんべつ)仮乗降場、箸別仮乗降場を過ぎて、立体交差の道路をくぐると右手に増毛港が見えてきて終点の増毛に着く。
(増毛港)
(増毛駅)
【7】(増毛駅)
【7】(増毛駅)
【7】(増毛駅)
【7】(増毛駅)
留萌1433-1502増毛 留萌本線 735D 【留萌本線完乗】
増毛駅はニシン漁で栄華を極めた町である。町巡りをしたかったが、滞在時間はわずか8分で無理なこと。次を急ぐことにする。
【1】
30分かけて留萌まで戻ってきた。
増毛1510-1540留萌 留萌本線 764D
北海道妄想の旅1978:67留萌〜羽幌
【1】
1978年10月17日の旅(3)
【1】
【4】
貨物ヤードが広い留萌駅をでると線路は右に曲がり留萌川橋梁を渡る。
【10】(三泊駅)
三泊(さんとまり)までいくと左に日本海が迫り、右は線路際まで山の連続。海と山に挟まれたわずかの陸地を縫うように天塩まで海岸線を走る。
【11】(臼谷駅)
【11】(小平駅)
臼谷、小平(おびら)と続く。数年前に小平の望洋台でキャンプをしたことを思い出した。夕陽がきれいだった記憶がある。
【10】(大椴駅)
小平蘂川を渡り、小平蘂トンネルを抜けて花岡仮乗降場を過ぎて、急な上り坂になり大椴子トンネルをくぐって大椴(おおとど)に入ると、再び左手に海が見える。
【10】(鬼鹿駅)
【10】(鬼鹿駅)
富岡仮乗降場、鬼鹿では、車窓から海岸線を見下ろすと、かつて栄華をきわめたニシン番屋が、大きな木造の御殿風の建物として見える。小平から鬼鹿にかけての海岸は、大正の最盛期には岸に寄って産卵するニシンの群れで一面が白く濁ったと言われている。今となっては、海岸に押し寄せる荒波だけが侘しさを誘う。鬼鹿駅の海岸沿いに鬼鹿温泉もある。ここで普通列車の留萌行きと列車交換する。鬼鹿を出てまもなく、列車の左前方遠くの海に二つの島影が浮かぶ。左が天売島で右が焼尻島だ。
【4】
【43】(鬼鹿〜力昼:冬)
【10】(力昼駅)
海岸沿いを走るのも千松仮乗降場、力昼(りきびる)までで、ここからまた山になる。
【43】(番屋ノ沢仮乗降場)
【10】(古丹別駅)
トンネルを二つ抜けると番屋ノ沢仮乗降場で、さらに急勾配になりトンネルをくぐると古丹別(こたんべつ)である。
【11】(上平駅)
上平を過ぎると再び左手に海が開け、天売島と焼尻島がはっきり見える。
【11】(苫前駅)
【10】(興津〜羽幌)
【10】(羽幌駅)
【11】(羽幌駅)
苫前、興津仮乗降場を出ると海岸線は遠ざかり、天売島、焼尻島へのフェリーが出ている羽幌に着く。
留萌1553-1723羽幌 羽幌線 1825D
【8】
なお羽幌から深名線の朱鞠内までの計画路線(名羽線)があったが周辺の炭鉱の閉山が相次ぎ、開通できるのかさえ危うい状況である。
【HPから】(喫茶ガロ外観)
【HPから】(喫茶ガロ店内)
夕食は羽幌駅近くの喫茶ガロ。5年前に開店した。5年前といえば、ガロの「学生街の喫茶店」が大ヒットした年だ。店名に関係があるかもしれない。落ち着いた店内にはジャズが静かに流れていた。
【HPから】(コーヒー@喫茶ガロ)
【HPから】(ナポリタン@喫茶ガロ)
注文したのはスパゲティ・ナポリタンとブレンドコーヒー。普段の自分らしくないな(笑)。店内の雰囲気がそうさせたようだ。
今夜の宿泊は富士屋旅館。ぐっすり休もう。
【1 夜行で青森へ】
【2 道南8の字めぐり】
【3 松前線・江差線】
【4 岩内線・瀬棚線】
【5 胆振線】
【6 相生線・釧網本線】
【7 標津線】
【8 千歳線・日高本線・広尾線】
【9 白糠線・池北線】
【10 石北本線・富良野線】
【11 士幌線・根室本線・札沼線】
【12 興浜北線・興浜南線・渚滑線】
【13 湧網線】
【14 富内線】
【15 夕張線・室蘭本線】
【16 幌内線・万字線・歌志内線】
【17 深名線・留萌本線】
【18 羽幌線・天北線】
【19 美幸線・名寄本線・宗谷本線】
【20 函館本線】