かめかめ・かめラ
北海道妄想の旅1978
(北海道)
(1978/10/1-20)

【18 羽幌線・天北線】
(1978/10/18)(記 2018/1/26)

北海道妄想の旅1978:68羽幌〜幌延

【1】
 1978年10月18日の旅(1)

【1】

【4】
 幌延行きの始発列車は6時56分に羽幌駅に到着した。その4分後に留萌行きの普通列車がやってきてここで列車交換である。そして留萌行きを見送ってから7時6分に出発した。

【10】(築別駅)
 羽幌を出て海岸線を通って築別へ。ここは羽幌、築別両炭鉱の町として8年前に閉山するまで賑わっていた。

【4】

【10】(天塩有明駅)

【10】(天塩有明駅:冬)

【11】(天塩栄駅)

【10】(初山別駅)

【10】(初山別駅)
 天塩有明、天塩栄、初山別(しょさんべつ)と山の中を走り、時々しか海は見えない。

【31】(急行はぼろ)
 初山別では札幌行きの急行はぼろと列車交換する。

【10】(初山別〜豊岬)

【10】(豊岬駅)

【10】(天塩大沢駅)

【11】(天塩大沢駅)

【11】(共成駅)
 豊岬(とよさき)、天塩大沢、共成とまだ山の中で、海は少ししか見えない。この間にトンネルが10個ある。

【10】(歌越駅)

【10】(歌越駅)
 歌越からは時折水田と酪農地帯が見えるが、ほとんど荒涼とした原野である。

【10】(天塩金浦駅)

【11】(遠別駅)
 天塩金浦を過ぎるとまとまった集落のある遠別に着く。

【4】

【10】(啓明仮乗降場)

【11】(丸松駅)

【11】(更岸駅)

【10】(干拓仮乗降場)

【10】(天塩駅)

【10】(天塩駅)

【11】(天塩駅)
 遠別を出ると、啓明仮乗降場、丸松、更岸、干拓仮乗降場まではうら寂しい海岸線を走る。そして久しぶりの集落があるのは天塩。天塩で旭川行きの普通列車(留萌から旭川までは急行るもい2号になる)と列車交換。

【11】(北川口駅)

【10】(振老駅)

【11】(振老駅)
 中川口仮乗降場、北川口、振老(ふらおい)、作返仮乗降場と続くが原野の中を線路が走っている。

【4】

【9】(作返〜幌延)

【10】(幌延駅)

【10】(幌延駅)
 幌延の手前で線路は右に急カーブし、左から宗谷本線が合流すると幌延に着く。

羽幌0706-0901幌延 羽幌線 851D 【羽幌線完乗】

 幌延で42分あるので、駅周辺をぶらぶらと散策した。
北海道妄想の旅1978:69幌延〜稚内

【1】
 1978年10月18日の旅(2)

【1】

【4】

(幌延駅)
 羽幌線との分岐駅の幌延から、日本海に向かってサロベツ原野が広がっている。列車はそのサロベツ原野に向かって進む。切り通しを通って南下沼仮乗降場へ。

(幌延〜下沼)

(下沼駅)
 牛が放牧されている中を進み、国道40号線を通ってしばらくすると下沼に出る。左はパンケ沼、ペンケ沼となっており、広漠たる泥炭の原野だ。

(下沼〜豊富)

(下沼〜豊富)
 このあたりからサロベツ原野越しに利尻富士がよく見えて来る。右に曲がってトエベコロベツ川を渡ると豊富。豊富町役場がある。原野の東側の山裾をさらに北に進む。

(徳満駅)

【21】(徳満〜兜沼)
 徳満を出てしばらく国道40号と並走するが、原野の北部にさしかかると、サロベツ町が近づいてくる。築堤に登って線路が左に曲がるところで国道に分かれを告げる。

【4】

(兜沼)
 芦川を過ぎると兜沼(かぶとぬま)が近づいてきて、小さな集落がみえると兜沼駅。すぐ左側に兜沼が見える。ここでサロベツ原野は終わる。線路はいったん右にまわって丘陵を越え、また左にまわって北に向かい勇知に着く。なだらかな丘の間を、右に左にまわりながら進んでいくと、草地が開けてくる。日本海は左手の丘の向こう側である。

(抜海駅)

(抜海駅)
 そうこうしているうちに抜海(ばっかい)に着く。海岸から2kmほどの場所だ。丘の上を蛇行しながら北へ向かう。

(抜海〜南稚内)

(抜海〜南稚内)

【43】(抜海〜南稚内)

【2】(抜海〜南稚内)
 途中で左側の車窓に日本海越しの利尻富士の絶景を眺めることができる。ここも私の好きな車窓の一つだ。やがて市街地が見えてきて、右側から天北線が近づいてくると南稚内である。ここで普通列車の名寄行きと列車交換。

(稚内駅)
 市街地の中を高架にのぼり稚内に着く。ホームの柱には、北の最果て駅らしく、「函館駅より703.3km」「札幌駅より396.2km」「東京駅より1596.1km」などと書いてある。

【7】(稚内駅)

(稚内駅)

【7】(稚内駅)

(稚内駅)

(稚内港北防波堤ドーム)
 西の山には稚内公園がある。列車は稚内が終点だが、線路はまだ続いている。北に進んで右に折れる。その線路の北側には北からの風を防ぐドームが長く続いている。線路の終点は元稚内桟橋のあった場所である。

幌延0943-1049稚内 急行礼文 宗谷本線 311D

(たからや外観)

(醤油ラーメン@たからや)
 昼食は駅近くのたからやでラーメンを食べよう。醤油ラーメンを注文した。スープは大きな丼になみなみと注がれており溢れそうだ。しかも熱々である。昆布・カツオなどのダシが美味しい。麺は中細の縮れ麺。満足だ。
北海道妄想の旅1978:70稚内〜(天北線経由)〜音威子府

【1】
 1978年10月18日の旅(3)

【1】
 昼食を食べ終えてゆったりしたところで、稚内から天北線経由で札幌行きの急行天北に乗り込む。稚内〜浜頓別にかけては10月12日に通っているので車窓は省略する。途中の鬼志別で普通列車の稚内行きと列車交換した。

【4】

 興浜北線との分岐駅の浜頓別を過ぎると、線路はオホーツク海に背を向けて内陸へ向かう。頓別川を渡ると常盤仮乗降場で、ここから国道275号線と並走する。

【10】(下頓別駅)

【10】(下頓別駅)
 頓別川が右手に離れ、左に曲がると下頓別。

【10】(下頓別〜新弥生:冬)
 再び頓別川が近づき、それを渡ると新弥生仮乗降場となる。

【9】(寿仮乗降場付近)

【9】(寿仮乗降場付近)
 再び渡って寿仮乗降場を過ぎると、製材と酪農の中頓別に着く。

【10】(中頓別〜上駒)
 兵知安(ぺーちゃん)川を渡り、頓別川も渡ると上駒仮乗降場。ここから谷が狭くなる。

【4】

【43】(松音知駅)

【10】(敏音知岳:周麿〜敏音知:冬)

【10】(敏音知駅)

【10】(敏音知駅)

【10】(敏音知駅)

【10】(敏音知駅)
 松音知(まつねしり)、周麿(しゅうまろ)仮乗降場、敏音知(びんねしり)、恵野仮乗降場、上頓別は、いずれも山に囲まれたわずかな沢地に酪農家が点在している。

【9】(敏音知岳:冬)
 右手に知駒岳(529m)、パンケ山(632m)、左手に敏音知岳(703m)などが見える。

【9】(急行天北:敏音知〜恵野)

【10】(恵野仮乗降場)

【10】(恵野〜上頓別)

【10】(上頓別駅)

【10】(上頓別駅)

【43】(上頓別〜小頓別)

【11】(小頓別駅)
 徐々に登り勾配がきつくなり右に急カーブをしてしばらくすると小頓別に着く。林業で栄えた町だが、現在では昔の活気はない。ここで普通列車の小石駅と列車交換した。

【11】(上音威子府駅)
 さらに登りながら左に大きくカーブして天北峠のトンネルをくぐる。ここからずっと下り勾配になる。上音威子府(かみおといねっぷ)を過ぎると、音威子府川を二度渡り、右からくる宗谷本線と合流してしばらくすると音威子府(おといねっぷ)に着く。

【10】(音威子府駅)

稚内1155-1432音威子府 急行天北 天北線 304D 【天北線完乗】

(常盤軒外観)
 音威子府についたらぜひ駅ホームのそばを食べてみたかった。昭和8年(1933年)から営業している常盤軒である。天玉そばを注文する。

(天玉そば@常盤軒)

(天玉そば@常盤軒)
 この黒い麺が特徴である。そばの実だけでなく、そばの皮も全て挽いているためにこのような黒い麺になる。おやじさんに「ここのそばが食べたかったんですよ」と声をかけたら照れくさそうな笑顔をみせた。とてもワイルドな駅そばである。

(天塩川)
 食後に駅から出て音威子府大橋まで歩いていった。天塩川が雄大に流れていた。
北海道妄想の旅1978:71音威子府〜幌延〜美深

【1】  1978年10月18日の旅(4)

【1】

【4】

(天塩川:音威子府〜筬島)
 天北線との分岐駅の音威子府(おといねっぷ)を出ると、しばらくは天北線と並走するが、やがて左にカーブしていく。今まで北に流れてきた天塩川も天塩山地を横切るため、音威子府からは西へ流れを変える。線路は天塩川の北岸沿いに走っていく。線路は川より高いところを走るため、しばらくは天塩川の雄大な流れを眺め下ろすことができる。筬島(おさしま)、神路仮乗降場と、最高の展望区間が続く。

(天塩川:筬島〜佐久)
 天塩山地を横断し終えて線路が再び北へ向かい始めたところが佐久。ちょっとした集落がある。ここで普通列車の名寄行きと列車交換。少しずつ谷が広がり、三日月湖(河跡湖)をいくつか見ながら、琴平仮乗降場を過ぎ、集落が見えてくると天塩中川。

(天塩川:問寒別〜糠南)
 さらに天塩川に沿って下っていき、下中川を過ぎて、歌内、問寒別(といかんべつ)となる。問寒別川を渡り、糠南(ぬかなん)仮乗降場を過ぎ、天塩川を左に見ながら、上雄信内(かみおのっぷない)仮乗降場を経て、宗谷本線唯一のトンネルをくぐって雄信内に着く。

(安牛駅)

(南幌延駅)

(上幌延駅)
 安牛を過ぎて、線路はSカーブを描きながら南幌延、上幌延となり、しばらくすると幌延である。

音威子府1525-1718幌延  宗谷本線 321

【1】
 幌延で列車交換する列車に乗り換えて、今までと逆方向へ進む。普通列車で美深を目指す、約3時間の旅である。佐久で普通列車の幌延行きと、そして豊清水では普通列車の稚内行きと列車交換した。美深では20分停車するが、その間に稚内行きの急行宗谷と列車交換であr。

幌延1728-2000美深 宗谷本線 348D

【HPから】(ほのぼの食堂店内)
 今夜の夕食は美深駅前にある大衆食堂のほのぼの食堂だ。1958年(昭和33年)創業の老舗である。

【HPから】(醤油ラーメン@ほのぼの食堂)
 醤油ラーメンを注文した。10月の美深は予想以上に寒い。このラーメンで温まろう。

 今夜はほのぼの食堂の近くにある駅前旅館に泊まる。この旅も残すところ極くわずか。しっかり睡眠をとって明日に備える。
【1 夜行で青森へ】  【2 道南8の字めぐり】  【3 松前線・江差線】  【4 岩内線・瀬棚線】  【5 胆振線】  【6 相生線・釧網本線】  【7 標津線】  【8 千歳線・日高本線・広尾線】  【9 白糠線・池北線】  【10 石北本線・富良野線】  【11 士幌線・根室本線・札沼線】  【12 興浜北線・興浜南線・渚滑線】  【13 湧網線】  【14 富内線】  【15 夕張線・室蘭本線】  【16 幌内線・万字線・歌志内線】  【17 深名線・留萌本線】  【18 羽幌線・天北線】  【19 美幸線・名寄本線・宗谷本線】  【20 函館本線】