かめかめ・かめラ
北海道妄想の旅1978
(北海道)
(1978/10/1-20)

【15 夕張線・室蘭本線】
(1978/10/15)(記 2018/1/26)

北海道妄想の旅1978:56伊達紋別〜東室蘭〜室蘭〜東室蘭〜苫小牧〜追分

【1】
 1978年10月15日の旅(1)

【1】

【4】

【46】(北舟岡駅)

【46】(稀府駅)
 伊達紋別の手前の長和から単線となった室蘭本線は北舟岡信号場を越えて稀府(まれっぷ)から複線に戻る。

(遠く駒ケ岳を望む)
 黄金を過ぎて元室蘭トンネル(1005m)をくぐると崎守。

【46】(本輪西駅付近)
 トンネルをいくつかくぐると本輪西に出る。このあたりはすでに海側が工業地帯である。右に室蘭港と新日鉄の製鉄所を見ながら東室蘭に着く。ここが室蘭の中心地である。

【1】
 東室蘭から進行方向を逆にして輪西へ。ここからカーブが多くなり御崎、母恋を経て室蘭に着く。

(室蘭駅舎)
 室蘭は石炭の積出港であったところに製鉄所が進出して工業都市になった。

伊達紋別0704-0737東室蘭0744-0800室蘭 室蘭本線 4541D

【HPから】(すずや)
 お腹が空いてきたので、駅近くのすずやという喫茶店に入る。今年で創業28年である。

【HPから】(ミックスサンド+コーヒー@すずや)
 ミックスサンドとコーヒーを注文した。あまり時間がないことを伝えたら、すぐに提供してくれた。そんな気遣いのもと、美味しくいただいた。

【1】
 室蘭から折り返しの列車に乗る。この列車は東室蘭で、豊浦発の急行ちとせ5号と併合して札幌へ向かう。

【1】

【4】
 東室蘭からはなだらかで勾配の少ない海岸沿いを北東に向かう。右手には太平洋が広がる。東室蘭を出るとすぐに鷲別。そして幌別川を渡ると幌別である。ほとんど直線で線路が敷かれている。幌別から北東に進んで右に曲がり国道の下をくぐると富浦である。富浦から登別を経て虎杖浜までの間だけが海岸の地形が複雑で断崖が海に迫っている。次は北海道有数の登別温泉への入口の登別。そして海岸へ出ると虎杖浜(こじょうはま)となる。次の竹浦までは一直線で進む。

【46】(白老〜社台:樽前山)

【4】
 北吉原、萩野を過ぎて白老へ。白老の先でちょっと右に曲がるが、そこから沼ノ端までの18.7kmは直線区間である。社台、錦岡、糸井を過ぎると、市街地に入ってきて苫小牧に着く。

室蘭0839-0853東室蘭0900-0951苫小牧 普通/急行ちとせ5 室蘭本線 4575D/205D

【1】

【4】
 苫小牧を出てしばらくすると日高本線が右に分かれていく。そして沼ノ端で直線区間は終わる。この先、千歳線の上下線が室蘭本線を挟む形で進んでいき、千歳線の上りが室蘭本線をオーバークロスしてしばらくすると遠浅(とあさ)。安平川を渡って早来へ。このあたりでは酪農が盛んだ。早来を出て左へ曲がると安平。石勝線の工事を横目に見ながら追分へ。石勝線が完成すると札幌や新千歳空港から道東へのアクセスが格段によくなることは間違いないだろう。

苫小牧0955-1037追分 室蘭本線 225
北海道妄想の旅1978:57追分〜紅葉山〜登川

【1】
 1978年10月15日の旅(2)

【1】

【4】

(追分駅)
 追分で1時間以上の待ち時間がある。駅の周囲をあてもなく散策してみる。秋の風はだいぶ涼しくなってきている。

(追分駅)
 追分を出て、複線の室蘭本線を左に見送り、単線の夕張線は北東に進む。

(追分〜東追分)

【23】(追分〜東追分)

(東追分駅)
 追分を出ると左側の車窓はながらかな丘陵地帯であるが、これの頂上線は日本海と太平洋の大分水界となっている。

【44】(川端〜滝ノ上)
 東追分から丘陵の間を進んで、左に水田が見えてくると川端。夕張川を渡り右に大きく回ると、右に川端ダムが見える。

(竜仙峡)
 滝ノ下信号場を過ぎ、川を渡って左に折れ、もう一度川を渡ると、川幅は狭まり、竜仙峡、千鳥ヶ滝と渓谷が続く。

(滝ノ上駅)
 滝ノ上で追分行きの普通列車と列車交換する。滝ノ上を過ぎ、国道274号線の下をくぐりしばらく行くと十三里を経て紅葉山へ着く。ここで夕張行きを切り離す。

【1】

【3】
 紅葉山を出ると夕張への線路と別れて右にカーブして夕張川を渡る。ホルカクルキ川に沿って谷を登っていき、その支流を渡って楓に着く。周辺には北炭真谷地炭鉱楓鉱があり、炭鉱住宅が広がっている。

【3】
 楓から谷をさらに東に遡ると終点の登川となる。

【9】(登川駅)

【7】(登川駅)

【7】(登川駅)

【7】(登川駅)
 登川駅はかつては北炭登川炭鉱の石炭積出で賑わっていた。残念ながら、今では当時の賑わいはない。

追分1154-1241紅葉山1252-1308登川 夕張線 729D/835D
北海道妄想の旅1978:58登川〜紅葉山〜夕張

【1】
 1978年10月15日の旅(3)

【1】

【4】
 わずか29分で登川を折り返す。ホルカクルキ川を今後は下って紅葉山に着いた。

登川1337-1351紅葉山 夕張線 836D

【HPから】(栗下食堂)

【HPから】(カレーそば@栗下食堂)
 紅葉山駅から徒歩3分の栗下食堂へ急ぐ。カレーそばを食べるためだ。昭和36年(1961年)創業なので今年で17年目となる。トロミが強く濃厚な味のルーが味の決め手。身体がポカポカ温まる。

【1】

【32】
 紅葉山を出て、今度はすぐに左に折れて夕張川を渡る。屈曲する川が開いたわずかな平地を、右に左にカーブを描きながら切り通しの上を進み、沼ノ沢に着く。

(紅葉@南清水沢駅付近)
 沼ノ沢から平地の真ん中を北西に進み、夕張川を渡って右に回り、北を向いたところが南清水沢。このあたりの山々はすでに色づき始めている。

(清水沢駅)
 切り通しから築堤にのぼったと思うと、志幌加別川を渡り、山から下りてきた三菱石炭鉱業線が右から大きくカーブして合流すると清水沢である。

【32】(清水沢〜鹿ノ谷)

【44】(清水沢〜鹿ノ谷)
 谷が狭まり、北西に向かってこの谷を進むと、短いトンネルをくぐり、また細長い平地に出る。その平地に建ち並ぶ住宅群の間を進み、鹿ノ谷を過ぎて次第に右にまわる。次は終点の夕張駅である。

【7】(夕張駅)

【7】(夕張駅)

【7】(夕張駅:駅裏北側)

【7】(夕張駅)
 かつての炭鉱の町はどことなく寂しい。それもそのはずで、最盛期の夕張市の人口は11万人を超えていたが、炭鉱の閉山が続き現在は5万人を下回る。

紅葉山1435-1508夕張 夕張線 731D 【夕張線完乗】
北海道妄想の旅1978:59夕張〜紅葉山〜追分〜岩見沢

【1】
 1978年10月15日の旅(4)

【1】

【4】

 夕張で1時間ちょっと時間があったので、昨年に公開されて大ヒットになった映画「幸せの黄色いハンカチ」のロケのセットなどを見て過ごした。

夕張発16時12分の普通列車に乗り込む。線路は下っているので軽快に列車は走っているようだ。紅葉山には16時39分着。夕張行きと登川行きの列車が待っており、列車交換と乗り換えが行われすぐに出発となった。夕張からはちょうど1時間で追分に着いた。

夕張1612-1639紅葉山1640-1712追分 夕張線 736D

【1】

【4】

 追分からは室蘭本線に乗り換えて岩見沢を目指す。夕張線を右へわけて線路はまた直線区間だ。三川、古山(ふるさん)、由仁(ゆに)と続き、夕張川を渡って栗山へ。ここから左に夕張川を眺め、トンネルをくぐって栗丘へ、そして北へ向かって栗沢となる。”栗”がつく駅が三つ並んでいる。そして万字線が右から合流して志文。函館本線に突き当たりそうになり右に急カーブして函館本線に合流して岩見沢に着く。

追分1728-1816岩見沢 室蘭本線 229 【室蘭本線完乗】

【HPから】(西谷そば店外観)
 お腹がすいてきた。今日のホテルの岩見沢ホテルにチェックインする前に、由緒正しき駅前食堂と思しき西谷そば店で夕食を食べることにする。

【HPから】(西谷そば店店内)

【HPから】(カツ丼@西谷そば店)
 店内は老舗のレトロ感たっぷり。そば屋だが、カツ丼が人気ということでカツ丼を注文した。蓋を開けると湯気とともに食欲をそそる香りが広がる。全体的に濃いめの味付けのカツ丼で懐かしい感じがする。古き良き時代にタイムスリップしたような感じだ。

 さぁ、岩見沢ホテルにチェックインして早めに休もう。
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